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2005年8月30日 (火)

「ブロークン・フラワーズ」 Broken Flowers

●2006年2月21日追記:日本公開が4月GW向けと確定したようなのでご報告致します。日米で公開順番は逆になってしまいましたが、逆エリザベスタウン(理由はこちら)。アカデミー賞候補にノミネートされませんでしたが、ノミネート作品と比べて引けはとらない作品です。

brokennflowers黒部エリさんのブログを読んで、「40歳の童貞(原題)」The 40 Years Old Verginを見に行こうと思ったのですが、渋滞で時間に間に合わず見てきた映画が、ジム・ジャームッシュ監督、最近絶好調のビル・マーレイ主演の新作「ブロークン・フラワーズ」。「40歳の童貞」が、下ネタ満載のべたべたなギャグ満載のドリフ型コメディ(のはず)だとすると、「ブロークン・フラワーズ」はその絶妙な間の取り方でクスクス観客を笑わせ、そして突き放す映画と対照的。

老境に差し掛かりつつある生涯独身プレイボーイ・ドン・ジョンストン(ビル・マーレイ)。また彼女に出て行かれてしまったが、別にどうってこともない彼の元に届いたピンクの封筒の手紙。手紙に書かれていたのは、自分には19歳の息子がいるかも知れないという内容。いきなり「過去」からつきつけられた「今」。嘘か誠か、当惑と期待に揺れ動きながら彼は、20年前に付き合っていた女性たちの「今」を訪ね、アメリカを旅をする。果たして彼は、息子と会えるのか、昔の彼女たちの今は、そして彼は失われた「過去」を取り戻せるのか。

ビル・マーレイがこうした狭間を淡々と演じていて絶妙な事、達人の域の落語家の如し。アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロじゃ油が残りすぎているしダスティン・ホフマンだと口数が多そう。ジョニー・デップなら出来そうだけど20年若すぎ。「ロスト・イン・トランスレーション」とは文字通り「言葉」、「文化」の狭間におっこちゃった男の話でしたが、ビル・マーレイが、そんな狭間の男の微妙なニュアンスを演じ、かつ「間」で笑わせる事が出来るようになるなんて、「ストライプス」、「ゴースト・バスターズ」の時代は想像も出来ませんでした。

大好きな「サタデーナイト・ライブ」OB達も、ジョン・ベルーシは逝き、ダン・アクロイドは音楽活動と渋い脇役になり、チェビー・チェイスは失速してしまった今。第二期のスター、スティーブ・マーティンとビル・マーレイの活躍は嬉しいかぎり。アダム・サンドラー、クリス・ロック、ウィル・ファレルも20年たったらこんな感じになれるかな?コメディアン軽視のアカデミー賞をビル・マーレイに!

続きに共演者等の作品情報あり。

・本文ではあえてビルマーレイに絞りましたが、共演の女優たち、シャロン・ストーン(艶やか)、ジェシカ・ラング(納得)の他、ジュリー・デルピー等が色を添えています。
・2005年のカンヌ国際映画祭グランプリ(第二席)です。最優秀作・パルムドールは『L'ENFANT』 (ザ・チャイルド?ホラー映画?)。ジャン・ピエール・ダルデンヌ&リュック・ダルデンヌ のダルデンヌ兄弟。
・音楽が

分野: コメディ・ドラマ
米国公開日: 2005年8月5日
米国版公式サイト
米国流通会社: Focus Features
日本公開日: 2006年春 2006年4月GW向け公開
日本版公式サイト:http://www.brokenflowers.jp/
主演: Bill Murray, Jeffrey Wright, Sharon Stone, Frances Conroy, Jessica
Lange
監督: Jim Jarmusch
製作: Jon Kilik, Stacey E. Smith, Jim Jarmusch


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コメント

ジムジャームッシュ監督大好きです☆早く見たいなぁ!!楽しみ!!ってかわたしはロベルトベニーニがいっっちゃん好きなんです。最近ようやく『ダウンバイロー』見たんですけど、なかなか良かったです!!ラストは粋やし☆

投稿: かな | 2006年3月21日 (火) 01時41分

★かなさん、コメントありがとうございます。

が、が~ん、実はなんと「ダウンバイロー」を見ていない事実に気がつきました。反省して借りてきますっ!

投稿: rambler | 2006年3月22日 (水) 14時19分

こんばんわ。はじめましてー。
TBありがとうございました。

確かに、ビル・マーレイじゃないと
このくらい淡々とできないかもしれないですね。
そしてダスティン・ホフマンは
確かにしゃべりすぎそうです(笑)

またお邪魔しますー。
今後ともよろしくお願いいたしますー。

投稿: minori | 2006年5月13日 (土) 18時51分

★minoriさん、遅くなりましたがコメントありがとうございました。

ビル・マーレイ、枯れて良い感じになりましたよね。これからも頑張って欲しい人です。

また、是非お立ち寄りくださいませ。

投稿: rambler | 2006年5月23日 (火) 10時42分

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