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2006年6月30日 (金)

「迷い婚-全ての迷える女性たちへ-」Rumor Has It

rumor_has_it1昨年末に公開されて見事にずっこけたジェニファー・アニストン主演のラブコメ(同時期の「ディレイルド」も痛かったのですが、今年に入って「フレンズ・ウィズ・マネー」が評価が高く、「ザ・ブレイク・アップ」がヒットして何とか持ち直し)。日本でも怪しい(?)タイトルがついて(原題はRumor Has It)、30台女性の結婚前の自分探し映画としてひっそり公開されたようですが、本質はコメディ。豪華なキャストと会話、そして効果的な音楽で結構笑える作品でした。

ボーイ・フレンド(マーク・ラファロ)との結婚に戸惑うニューヨークのキャリア主人公(アニストン)が、妹(ミナ・スバーリ)の結婚式の為にパサディナ★へ戻って知る驚愕の事実。小説&映画「卒業」で描かれているロビンソン・ファミリーが、自分の家族の事だったら?自分のおばあちゃん(シャーリー・マクレーン)が、ミセス・ロビンソンだったのではという疑問。真実を求めサンフランシスコへ飛ぶ彼女の前に現れる運命の(家族にとっては忌わしき)男性(ケビン・コスナー)。冒険(コスナー)か、堅実な生活(ラファロ)か、それはまた彼女の母の辿ってきた道・・・

ストーリーだけを書くとシリアスなドラマのようですが、それぞれの場面場面にきちんと落ちがあるコメディ構成。親子3代の女性が同一人物の毒牙にかかる話ですから、どろんどろんになりかねないところを、「恋人たちの時間」ロブ・ライナーが洒落た会話と音楽で軽く描きます。会話に「卒業」が出てくるのは当然ですが、他にも「カサブランカ」、「明日に向かって撃て!」等の引用★★も多数。また故アン・バンクロフト★★★の演じたミセス・ロビンソンにあたる役を友人にしてライバルだったマクレーン(「愛と喝采の日々・The Turning Point」で二人がぶん殴りあうシーンは有名)が演じるなど映画ファンを泣かせる細工もあります。全体はJazzっぽい音楽なのですが、サイモンとガーファンクルの「ミセス・ロビンソン」、そして何故か「続・夕陽のガンマン」等のお遊びが。

アニストンはコメディアンヌとして笑わせてくれるものの、結構強引で共感しにくい感あり。ミナ・スバーリは「アメリカン・パイ」の延長のようなスイートな役柄で、「アメリカン・ビューティ」のようなダークな側面を封印しているのが残念。マーク・ラファロも「ジャスト・ライク・ヘブン」同様“良い人”過ぎて、初老不良ケビン・コスナーの魅力に負けています(「イン・ザ・カット」が暗黒面か)。相変わらずシャーリー・マクレーンは艶やかで美味しいのですがこれも「奥さまは魔女」「イン・ハー・シューズ」と同じ。結局一番の儲け役は父親役のリチャード・ジェンキンス。「スタンドアップ(ノース・カウンティ)」に続き頑固親父を好演しています。

シリアスとコメディの配分、役者達のアンサンブルの面白さのさじ加減がうまくいかずに中途半端に終わってしまいましたが、DVDで気軽に見るには良い一本。是非へんてこな日本タイトルに惑わされずにコメディとしてご覧下さい。  
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LAの北20キロのゴージャスな家の立ち並ぶ高級住宅地。LAから行くといくつものトンネルを越えます(次に行くときは息を止めてみます)。フットボール全米学生王者決定戦ローズボウルが毎年元旦に行われる街としても名高い(スタジアムの看板、ちらっと出てきます。私はここでピンク・フロイド、イーグルス、ガンズ&メタリカ見ました)。ケビン・コスナーの家と経営するレストランもありましたが、レストランは離婚時に前夫人の物に・・・
★★ 
ただしシナリオはロブライナーとの名コンビ・ノーラエフロン(映画の引用だらけ脚本家・監督)ではありません。
★★★*2005年6月に73歳で癌の為、逝去。ミセス・ロビンソンだけではなく、「奇跡の人」のサリバン先生も忘れてはいけません(この役でアカデミー賞受賞)。旦那は「プロデューサーズ」のメル・ブルックス。葬儀ではポール・サイモンが「ミセス・ロビンソン」を弾き語りで彼女に捧げたとか(涙)。

過去記事:「迷い婚-全ての迷える女性たちへ-

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コメント

そうかハーバート・ロス『愛と喝采の日々』がありましたね。
失念していました。
ポール・サイモンの弾き語りの話は知りませんでした。
感動のエピソードですね。

投稿: えい | 2006年7月 5日 (水) 09時19分

★えいさん、コメントありがとうございます(いつもブログ、読ませて頂いております!)。

「愛と喝采の日々」、当時はレスリー・ブラウン(今、いずこ)に目が行っていましたが、今となってはアン・バンクロフトとシャーリー・マクレーンの対決シーンしか覚えていません(笑)。懐かしいですね。

投稿: rambler | 2006年7月 6日 (木) 11時20分

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受信: 2006年7月 5日 (水) 01時47分

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受信: 2006年7月 5日 (水) 07時18分

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飯島直子か長谷川京子主演のTBSドラマみたいな安っぽい邦題 になっちゃってるけど、 れっきとした名監督 ロブ・ライナーの最新作{/hearts_red/} (「スタンドバイミー」や「恋人たちの予感」そして「ミザリー」の、ね☆) そして主演はこれまでも主演映画で大当たりした事がない、 ブラピの元奥様、「フレンズ」のレイチェル、(前書き長い、、、、) ジェニファーアニストン{/hikari_blue/}{/hikari_blue/} ... [続きを読む]

受信: 2006年7月 5日 (水) 07時52分

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