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2006年7月 3日 (月)

王の帰還・「スーパーマン・リターンズ」 Superman Returns

Superman_returns_220帰って来たスーパーマンは堂々たる風格の古典的正統派“王道”超大作娯楽映画でした。

ヒロインであるロイス・レーン(ケイト・ボズワース)の設定がちょっとだけ現代風ですが、ヒーロー(ブランドン・ルースー>日本ではラウスになってたんですね)は女性の喫煙にも反対するストイックな古典派(笑)。愛に悩んでも非行に走ったりせずに、代わりに仕事に打ち込んでしまう生真面目男。この硬い主人公を囲んで宿敵レックス・ルーサーをケビン・スペイシーが思いっきり楽しそうに演じ、美味しい部分をさらいます。デイリー・プラネット編集長のフランク・ランジェラ(最近では「グッドナイト&グッドラック」)もいい味出しています。

SFXはやはり圧倒的で、人が空を飛ぶ感覚の自然さ・スピード感の進歩も素晴らしく、冒頭の飛行機救出シーンは、先日の「X-MEN ファイナル・ディシジョン」のゴールデン・ゲイトブリッジの破壊シーンと並んで最新技術の最高峰。思わず拍手をしたくなる鮮やかな“帰還”ぶりです(ただし飛行機の中であんなにふっとされれば即死)。しかし全編この調子でアクションに続くアクションのつるべ打ちかと思いきや、後半は結構かっちりと人間ドラマ。このあたりで評価は分かれると思いますが、これによって単純男の子向けアクション映画ではなく女性観客にもアピールする内容となっています。お約束の夜間飛行シーンもロマンチック。

そして全編に通じる旧クリストファー・リーブ・スーパーマンへの“敬意”。今回の製作スタッフ達の子供の頃に見た旧作に対する憧れと、それを乗り越えようとするチャレンジが感じられ、大人達へもアピールする“王道”の風格を保っています。同じ70年代映画を蘇らせた「ポセイドン」はここに失敗していましたが、両方の“旧作”に出ていたジーン・ハックマンに“新作”の感想を聞いて見たいですね。

という事で夏休み向け王道ハリウッド映画のこの作品、“人が空を飛ぶ”気持ちよさは是非劇場でお楽しみ下さい。尚作品をより楽しむ為の情報(ネタばれ無し)&新旧ポスターを続きの中に入れてあります。

過去記事: 「スーパーマン・リターンズ」Superman Returns (予告)別ポスター多数あり。
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アメコミの世界において最も知名度が高く、最も力の強いヒーロー達の王様と言えば勿論スーパーマン。1930年代にコミックブックで誕生し、1940年代には既に映画化、1950年代にはジョージ・リーブス主演でTV化されこれが世界中で大ヒット。日本でも「鳥だ、飛行機だ、いやスーパーマンだ!」という決まり文句は有名。のちに「パーマン(藤子不二雄・半人前のスーパーマンだからスッパマン)」や「スッパマン(Dr.スランプ)」等のキャラクターも生み出されました。

「スターウォーズ」等の登場により特撮技術の進歩が70年代に「スーパーマン」を蘇らす事となり(「キングコング」の復活も同時期)、クリストファー・リーブ主演の映画で一世を風靡する事となりました。スーパーマンにはクリストファー・リーブ(事故により半身不随になりながら活躍するも2004年に52歳の若さで他界。彼を支え続けた妻のディナも後を追うように昨年他界)。ロイスにマーゴット・キッダーという無名の二人を据え、父にマーロン・ブランド、宿敵レックス・ルーサーにジーン・ハックマンという当時のスーパースターを配するという豪華さで大ヒット。ジョン・ウィリアムスのテーマ曲を聞くと今でも胸が高鳴ります(「スターウォーズ」と多少混同しますが)。

しかしチープな作りの続編や関連作(「スーパーガール」等)を作っていつの間にか時代の中に埋没。宇宙出身で、とてつもない力を持つエイリアン・スーパーマンよりも、元々人間で特殊な力を身につけた身近なヒーロー「バットマン」「スパイダーマン」「X-MAN」達に主役を奪われていました。

しかしながらTVの世界では「新スーパーマン(Lois & Clark:The New Adventures of Superman)」が1993年にヒットとなり、その後も「ヤング・スーパーマン(Smallville)」も登場。映画の世界でも最新のSFX/CG技術を使ってこの最強のヒーローを蘇られそうとの試みが続けられ、遂に「X-MEN」プロジェクトから監督ブライアン・シンガーを強奪する形で最終的に実現しました。

当然今回の復帰も続編が計画されており、2008-2009年頃には「2」が見れそうですが、昔のように続編になればなるほどしょぼくなるのでなく、大切に育てて行って欲しいものです。

Superman1_220_1お約束:
映画の舞台は“メトロポリタン市”。どっから同見てもニューヨークですが。
スーパーマンの弱点は“クリプトナイト”。これは彼の出身のクリプトン星の放射性鉱物。
北極に秘密基地を持っている。
どっから同見てもスーパーマン=クラーク・ケントは分りそうなものですが(特にロイス)、これは眼鏡から出る特殊音波で分らなくなっているそう。脱いだ服はスーパーパワーで圧縮してマント裏のポケット(!)に圧縮してあるとの事(出典:ウィキペディア

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コメント

はじめまして。
コメントをありがとうございました。
あァァァァァァァ、もうご覧になったのですね。
これだけのためにUSAに飛びたいくらいです。
ええ、レックス=ケヴィのためなら
地球のどこへでも参ります(^^)

投稿: amore spacey | 2006年7月 4日 (火) 12時15分

★amore spaceyさん、早速のイタリアからのお越し、ありがとうございます。

今回のレックス・ルーサー役、前作がジーンハックマンだっただけにやや懸念していましたが、全体がレトロな作りの中で、一人だけぴかぴかと(頭の事ではなく)輝いていました。必見!

投稿: rambler | 2006年7月 5日 (水) 00時50分

アメリカで密かに話題!
これもスーパーマンですか?

Supertalk Concernって?

www.supertalkconcern.com

投稿: ユニコーン | 2006年7月 9日 (日) 16時45分

そうですそうです。

飛行機の中であれだけ頭ぶつければ、
まず無事で入られないはず。
なんて、本来ならば
この手の映画では
やってはいけないツッコミをしてしまいました。

投稿: えい | 2006年8月 1日 (火) 11時04分

★えいさん、確かに突っ込んじゃいけないポイントでしたね(笑)。キングコングのナオミワッツと並ぶ手荒な扱われ方だったと思います。何も無かったかのように働くロイス・・・ある意味でスーパーマンより凄い。

投稿: rambler | 2006年8月 6日 (日) 09時59分

TBありがとうございました。
予想以上によくて、あの美しい映像&スーパーマンの姿に
涙してしまいました。
レックス・ルーサーもお茶目で素敵。
ブランドン・ラウス、イメージぴったりでした!

投稿: kino | 2006年8月13日 (日) 17時57分

★Kinoさん、いつもコメントありがとうございます。

主演(ブランドン・ラウス)、宿敵(レックス・ルーサー)、ヒロイン(ロイス・レーン)、
映像等全て旧作を踏まえた上で21世紀版にUp-gradeされていたと思います。
私はオープニングのあのメロディが出てきた時に目頭が熱くなりました。

投稿: rambler | 2006年8月20日 (日) 23時34分

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