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2006年7月28日 (金)

ブラック・ダリア/ The Black Dahlia

9月29日・レビュー追加(プレビュー記事は全て”続き”に移行しました。

Black_dahlia220ジョシュ・ハーネット、アーロン・エックハート、スカーレット・ヨハンセン、そして若くして二度のオスカーに輝いたヒラリー・スワンクと生きの良い若手を揃えて、作家ジェイムス・エルロイの「LA四部作」の第一作であり、最高傑作とも言われる「ブラック・ダリア」の映画化にブライアン・デ・パルマ監督が挑んだのがこの作品。非常に期待して観に行き、それなりには楽しめたのですが、期待が大きすぎたのか全体としては肩透かしの印象。勿論中盤の見せ場の主要人物殺害シーン等、ドラマチックかつ華麗なデ・パルマらしい世界も楽しめるのですが、どうしても役者に色気が感じられない点が弱点に感じられました。

LAを舞台にした暗黒物の名作「チャイナ・タウン」のジャック・ニコルソン&フェイ・ダナウェイ、同じ原作者の「LAコンフィデンシャル」のラッセル・クロウ、ガイ・ピアース、ケビン・スペイシー、そしてキム・ベイシンガー等の役者達は、鮮やかな“色気”を発散していたと思います★。ジャック・ニコルソン/ラッセル・クロウと比較されては発展途上のジョシュ・ハーネットが可哀相ですが、既に2度のオスカーを取ったヒラリー・スワンクに、男の運命を狂わせるファム・ファタールとしての魅力が出せなかった点大いに不満。「ボーイズ・ドント・クライ」は殆ど男役、「ミリオン・ダラー・ベイビー」はボクサー役というように男性的な役柄だったことを考えるとひょっとすると“妖艶”な役柄は人選ミス?★★色気という点ではまだ、スカーレット・ヨハンセンの方があるのですが、やはりダナウェイ/ベイシンガーの魅力に比べると、まだまだ小娘。

考えてみれば前作「ファム・フェタール」も、レベッカ・ローミン(X-MEN/ミスティークの中の人)&アントニオ・バンデラスという色気のある役者を使っておきながら、余り色っぽく感じさせなかったのですから(露出の多さと色気は関係ありません)、ひょっとしてこれはデ・パルマの弱点?名誉回復で是非早めに次回作を見せて欲しいものです。

★同じ分野で「狼たちの街」MULHOLLAND FALLS というニック・ノルティ、マイケル・マドセン、ジョン・マルコビッチ&メラニー・グリフィスという美味しい役者達が絡む渋い作品もあります。名作とは言えませんが、ジェニファー・コネリーが脱ぎまくって別の意味の色気を発散しています。
★★エックハート・スワンクの「コア」コンビも出世したなあと余計な事を考えてしまいました。

2006.9.13予告編追加します:

2006年8月1日追記:
早速ですが、ポスター追加。でもセンスではフランス版の勝ち。

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1947年1月15日の朝、ロスアンゼルスで女性の全裸死体が発見された。それもただの死体ではなく、胴体はまっぷたつに切断され、身体じゅうにナイフの切り傷と殴られた青あざが残され、そして顔は両頬が耳まで切り裂かれていた。彼女の名はエリザベス・ショート、22歳。マサチューセッツからハリウッドに夢を見てやってきて散った彼女は、その美しい容貌と漆黒の黒髪からブラック・ダリアと呼ばれていたという・・・

実際に起こったこの猟奇殺人事件を題材にしたのが、ジェームス・エルロイのLA四部作の第一作に当る「ブラック・ダリア」(ちなみに第三作にあたるのがあの「LAコンフィデンシャル」・名作)。この小説を映画化したのが、ブライアン・デ・パルマ監督のこの作品です。

事件を追ううちにLAという街の暗部に触れてしまうLA市警の主人公ジョシュ・ハーネット(“ラッキー・ナンバー・スレヴィン”が凄く良かっただけに期待)、相棒がアーロン・エッカート(Thank you for smokingって日本公開タイトルはどうなったのでしょうか?)、そして主人公を囲むのが、昨年のアカデミー賞からも記憶に新しいヒラリー・スワンクと超売れっ子スカーレット・ヨハンソン(エッカート&スワンク・・・「コア」コンビ)。

この分野には「チャイナタウン」「LAコンフィデンシャル」という名作がありますが、デ・パルマだと絶対と同じトーンにはしないはずで、どう料理するか楽しみです。左のポスターはフランス版。続きに情報(予告編あり)と写真あり。

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ブラック・ダリア/ The Black Dahlia
分野: ドラマ・スリラー
米国公開日: 2006年9月15日(拡大公開)
米国公式サイト: (Yahoo予告編のみ
米国配給会社: 20th Century Fox Distribution
日本公開日:2006年秋
主演:Josh Hartnett, Scarlett Johansson, Hilary Swank, Aaron Eckhart, Mia Kirshner
監督:Brian De Palma
製作:Danny Dimbort, Trevor Short, Art Linson
上映時間:未定
レイティング:R

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コメント

こんにちは。
映像配信サイト「X-TV」編集長:雉と申します。
こちらにトラックバックをはらせて頂きました。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
http://x-tv.jp

投稿: 雉雅威 | 2006年8月13日 (日) 02時21分

★雉さん、コメント&TBどうもありがとうございました。

アメリカでもまだ公開まで日がありますので、鑑賞しましたらまたお知らせ致します。

投稿: rambler | 2006年8月13日 (日) 12時12分

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» 映画「ブラック・ダリア」 [裏側から物申しますが・・・敬称略]
 健全な青少年なら、写真を一度は目にした事がある“世界一有名な死体”ブラック・ダリア事件。 それをを基にジェ−ムズ・エルロイが書き上げたフィクション小説の映画化作品。 エルロイ自身も娼婦の母親を殺されているらしい。 原作は彼の代表シリーズ“LA暗黒四部作”の第一作目にあたる。 『L.A.コンフィデンシャル』が第三作目。 このシリーズは主人公が毎回異なり、ほぼ同時代のLAを舞台に、破滅へと転がり落ちる刑事物語となっている。 欲望に駆られた... [続きを読む]

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» 「ブラック・ダリア」デ・パルマ監督最新作をGTFの試写会でみてきた。 [WHAT'S NEW PUSSYCAT!?]
雨。 闇夜をまとわりつかせた漆黒の美女はいつだって俺にやっかいごとを押しつける。 そんな風にはじまるいわゆるフィルムノワール、1940年代から50年代にかけてアメリカでつくられた一連の犯罪映画の雰囲気を色濃く残しつつ、デ・パルマ流に換骨奪胎しているのがこの作品「ブラック・ダリア」だと私は思う。 そんなわけでGTF主催のデ・パルマ最新作「ブラックダリア」試写会に参加してきました。今回私が観たのは映倫通してないバージョンなので(もしかしたら世界初公開っちゅーシロモノだったのかもしれない)感想はネタ... [続きを読む]

受信: 2006年8月13日 (日) 12時41分

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