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2006年7月13日 (木)

ニューヨークで働くという事・「プラダを着た悪魔」

Dwp220今年前半に公開された映画の中で、最も面白かった映画。キャプテン・ジャック・スパロウが戦う”海の悪魔”も面白いけれど、この映画のメリル・ストリープ扮する“悪魔“の演技の圧巻な事。彼女の演技に対して早くもアカデミー賞候補の声が出ています。

所謂チック・フリック(女子供向け映画という、やや蔑称気味の言葉)ですが、これは新しい世代向けの働く女性賛歌・新「ワーキング・ガール」(ゆえに出てくる男性は皆、ひ弱)。「パイレーツ」「スーパーマン」の影に隠れていますが、只今ヒット中。
(ニューヨークで働く事に関する個人的な話は分離しまして日記の方にまとめます)

田舎の大学(ノースウエスタン大・名門)を卒業し、ジャーナリストを目指してまずはファッション雑誌”Runway”の編集長アシスタントの仕事にありついたアンディ(アン・ハサウェイ/「ブロークバック・マウンテン」で一人だけアカデミー賞ノミネートからはずれた彼女ですが、一番大物になるのは彼女かも)。しかし彼女の上司とはニューヨーク・ファッション界を牛耳る大御所編集長ミランダ・プリーストリー(メリル・ストリープ)。この“地獄から来た上司”を相手にしてアンディの悪戦苦闘の日々が始まります。

勿論このミランダ役のモデルはVogue誌の”女帝“アナ・ウィントー。原作者であるローレン・ワイズバーガーは実際に彼女のアシスタントを務めていた人で、ここで描かれているエピソードのかなりの部分は真実。ニューヨークで働くと言うことは多かれ少なかれこんな経験をつむ事。このあたりは残業など考えられないニューヨーク以外の町にすむ人より、サービス残業が当たり前の日本人の方が共感できると思います。そもそも、アメリカの一般の人なら1日でやめてしまいますが。でもこうして悪魔に揉まれて20代をニューヨークでサバイブしキャリアを積み上げる事が出来れば、そこには「Sex and The City」のゴージャスな30代-40代生活が待っています(監督のデビット・フランケルは「Sex and the City」の演出も手がけた事あり)。

Rent7_thumb_1編集部シーンとアパート・シーン以外のかなりの部分は現地ロケ。ミッドタウン(会社はアベニュー・オブ・アメリカス&50番あたり・実際に大手出版社が立ち並ぶ)で働き、SOHOあたりで友人と集まり、アパートはイーストヴィレッジ・チャイナタウンあたりでボーイフレンドとシェア(同じチャイナタウン近辺に住んでヴィレッジ近辺で夜働くと「コヨーテ・アグリー」)という、感覚がニューヨークのリアルな雰囲気を出しており、このお話を現実的な物にしています。「RENT」のJoanne役トレイシー・トムズが同じようにニューヨーカーを演じていたのには笑いましたが->この人

U2、マドンナ(来週ニューヨークで見ます->公演の模様)等の音楽も効果的ですが、お気に入りはアラニス・モリセットの“Crazy”(Sealのカヴァー)。ふんだんに登場する“世界の一流ブランド”とあわせ見どころ、聞きどころ。

80年代的な「ワーキングガール」が、嫌な上司をやっつけ恋も成功も手中にするサクセス・ストーリーだったのに対し、こちらの落ちは現実的な点が21世紀的(?)。日本公開時にどのように受けいれられるか興味深い映画です。
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過去記事: 「プラダを着た悪魔」The Devil Wears Prada

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コメント

これ、好調なんですね!
今、原作を読んでいるのですが、ペーパーバックの字が細かい・・・
でも面白い!

ニューヨークが好きな人にはたまらないお話ですよね。
日本に来るのが待ち遠しいです。

投稿: kino | 2006年7月17日 (月) 20時55分

★kinoさん、コメントありがとうございます。
この作品、現時点ではこの夏最大のびっくりヒット映画となっており、興行収入も$100Mを突破しました。

日本でも秋には公開されるとの事でお楽しみに。

投稿: rambler | 2006年8月 6日 (日) 09時52分

TBいつもおせわになってます。
こちらからもTB貼ろうとしたんですがなかなかうまくいかず、コメントを残させていただきます。
アンディのサービス残業すごかったです。
あの激務ぶりには脱帽ですが、勤務時間的には私も同じようなもんかな…(笑)
NYではあの激務に耐えた者が、Sex and the cityになるんですね。
とっても納得しました(爆)

投稿: Boh | 2006年11月16日 (木) 13時46分

東京でお目にかかってから、早一年経ってしまいました。
お久し振りです。
かなりイイカゲンに書いた記事ですが、トラックバックして下さってありがとうございました。
NYが舞台の映画というと、つい見に行ってしまいますね。

日本でもかなりヒットしそうですよ。

私はといえば、楽しいけれど、主人公がキャリアを真剣に考えているというようには見えず、単なるミーハーと思えたところが、イマイチ映画が浅くなった気がしております。
『ワーキング・ガール』好きだったなあ。メラニー・グリフィスも老けましたよね。。。

投稿: Blue | 2006年11月16日 (木) 21時21分

★Bohさん、コメントどうもありがとうございます。
「Sex and The City」の映画が再始動したようですが、個人的にはあの続きではなく「The Bigging」が見てみたいのですが(無理か・・・)。

★Blueさん、コメントどうもありがとうございます。

映画での職場が、私の働いていた場所のすぐそば&My徒歩通勤路でそれだけで懐かしさがこみ上げてくる映画でした。

「ワーキングガール」、私も影響された映画でした。メラニーグリフィス、数年前に「シカゴ」の舞台に立った事以外は地味にしてますね。ラテンな旦那(バンデラス!)の世話で忙しいのかな?

投稿: rambler | 2006年11月19日 (日) 00時12分

こんにちわ、今年もあと僅かですね。

私も「ワーキングガール」には影響されたほうで、この作品をみてすぐに思い出しました。

来年もTBさせて頂きます。

良い新年を!!

投稿: | 2006年12月27日 (水) 19時43分

★紫さん、あけましておめでとうございます&コメントありがとうございました。本年もよろしくお願い致します。

 私が頭の中で浮かべていたのは「ワーキングガール」+「ズーランダー」(笑)。でもニューヨークで出版やファッション関連に勤めている知人に言わせると、あれくらい当たり前だそうです・・・

投稿: rambler | 2007年1月 4日 (木) 08時17分

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