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2006年8月10日 (木)

「ナチョ・リブレ 覆面の神様」 Nacho Libre

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日本から見ると意外に思えると思いますが、現在のアメリカのコメディアンを番付すると、横綱はアダム・サンドラーとベン・スティーラーで、ウィル・ファレルとジャック・ブラックが大関クラスでしょうか。ジム・キャリー、マイク・マイヤーズ、エディ・マーフィーは大御所になってしまい、既に番付外というあたりが相応かと。勿論ヒットは、作品の出来による所が大きいのですが、横綱、大関クラスの作品は安定して集客しており、この夏もサンドラーの「クリック」、ファレルの「タラデガ・ナイツ」が、$100M越えのヒットとなりそうです(年末はベン・スティーラーが「ナイト・アット・ザ・ミュージアム」で大逆襲のはず)。

キング・コング」の監督役で知名度Upと役柄の拡大を果たした、“体型も大関”ジャック・ブラックが、「スクール・オブ・ロック」の脚本マイク・ホワイト★と「ナポレオンダイナマイト(バス男)」の監督ジャード・ヘスと組んでコメディ分野に復帰したのがこの「ナチョ・リブレ」。「クリック」「タラデガ・ナイツ」には興行収入では及ばない物の制作費が$32M(約38億円)で、北米興行収入$80M(約96億円)は十分おつりの取れるヒットとなりました。

ストーリーは単純明快で昼は教会+孤児院の食事係りのナチョが、夜はルチャドール(★★メキシコのプロレス=ルチャ・リブレの選手)としてデビュー、連戦連敗もやがてチャンピオンと対決するチャンスを得るというもの。勿論「ナポレオンダイナマイト(バス男)」の監督ですから、熱血スポ根コメディになっているはずもなく、ゆるゆるの脱力コメディ系。同じように子供達の囲まれていても、ハリウッド王道コメディだった「スクール・オブ・ロック」に比べるとかなりの変化球で、こののりにのれるかのれないかで評価は分かれるかと思いますが、アメリカの観客は特に試合シーンでげらげらと笑っておりました(実際のルチャはもっと面白いのですが)。

ますます大関としての番付安定のジャック・ブラックですが、次は横綱を目指して、秋には持ちネタのお下劣ロックバンドTenacious登場の「デネシャスD・ザ・ピック・オブ・デスティニー(左)」Tenacious D in: The Pick of Destiny、年末にはケイト・ウィンズレットと恋に落ちる「ザ・ホリデイ(右)」The Holidayと公開されます。楽しみ。
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過去記事: 「ナチョ・リブレ」Nacho Libre プレビュー (別ポスターあり)

★ ジャック・ブラックとは名コンビ・故に二人の製作会社は「ブラック&ホワイト・プロダクション」
★★ 「ルチャ・リブレ」
スペイン語の「自由への戦い」を意味し、同時にメキシコのプロレス自体を差す言葉。日本のような妙にシリアスでもなく、WWEに代表されるアメリカンなエンタテイメントでもない独自の発展を遂げた別世界。懐かしの“千の顔を持つ男”ミル・マスカラスや国民的英雄デル・サントに代表される覆面レスラーと華やかな飛び技、そして独特の関節技とコミカルな動きが特色。日本へは藤波辰巳が持ち込んで、タイガーマスクが発展させ、現在の「ドラゴンゲート」に至ります。

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コメント

日本でも無事公開されるようなので、よかったです!
「テネイシャスD」のDVDも持ってるくらいにJB大好きなので・・・。
(ホントにお下劣だけど、歌は上手いですよね!)

投稿: kino | 2006年8月13日 (日) 07時57分

★kinoさん、コメントありがとうございます。

ウィル・ファレルやアダム・サンドラー作品がお蔵入り=DVDスルーになっちゃう中でJB作品は確実に公開されているようで何よりですが、「テネシャスD」はちょっと危険な感じがします(内容ではなく、公開が・・・)。頑張れJB。

投稿: rambler | 2006年8月13日 (日) 12時18分

一足先に試写会で見ました。日本公開は11月3日です。脱力コメディという表現に納得。修道院の孤児、さらには敵役のキャラクターが少し薄いのが残念。

「スクール・オブ・ロック」でマイク・ホワイトの彼女はいい味を出していましたが、本職コメディアンでしたっけ?アメリカの人にはその辺りもおかしいのでしょうか。

でもナチョとヤセの二人には大いに笑わせてもらいました。カエターノ・ヴェローゾの曲がかかったのもやや驚き。前売り券を買ったのでもう一度見ます。その前に「ナポレオン・ダイナマイト」を見ておこうかな。

投稿: JCR | 2006年8月17日 (木) 22時20分

こんにちは。
弊ブログへのトラックバック、ありがとうございました。
こちらからもコメントとトラックバックのお返しを失礼致します。

この作品は、僕には今一つでしたが、ジャック・ブラックさんの存在を楽しむ仕上がりにはなっていたと感じました。

また遊びに来させて頂きます。
ではまた。

投稿: たろ | 2006年8月20日 (日) 14時12分

★JCRさん、コメントありがとうございます。確かにこの監督は孤児たち&敵役(イメージはエル・カネックかな?)の個性まできちんとスポット当てていませんでしたね。JBで忙しくてそこまで手が回っていなかった?

>「スクール・オブ・ロック」でマイク・ホワイトの彼女はいい味を出していましたが、
サラ・シルバーマンはスタンダップ・コメディ(日本だと漫談というヤツです)の大スターですが、映画俳優としてはまだ駆け出し(「RENT」にも出てました)。アメリカ人はにやりとすると思います。

投稿: rambler | 2006年8月20日 (日) 23時43分

★たろさん、コメントありがとうございます。

日本ではアメリカンな直球コメディ(ウィル・ファレルとか)が受けるどころか、公開もされないので、この作品のような変化球がどう受け入れられるかが楽しみです。たろさんの”今一つ”というリアクションが多いような気もがしていますが・・・

投稿: rambler | 2006年8月20日 (日) 23時48分

先日はTBありがとうございました♪

>アメリカ・コメディアンの番付
分かる気がします♪
中には日本ではまだそんなに一般的ではない人もいますよね。
ジャック・ブラックが日本でも人気が出たのは、やっぱり「スクール・オブ・ロック」出演が大きかったのかな・・・

また読ませていただきに参ります☆

投稿: rudy1113 | 2006年8月25日 (金) 10時55分

★rudy1113さん、コメントありがとうございました。

アメリカ・馬鹿・コメディアン(ABC)系の中では、ジャック・ブラックが一番日本で受けそうな気がします(一番ウェットな感あり)。ただ次回の「テネイシャスD」は”ウィエインズ・ワールド”の香りもしてちょっと厳しそうですが・・・

投稿: rambler | 2006年8月28日 (月) 11時57分

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