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2006年8月11日 (金)

さらばシャロン・ストーン「氷の微笑2」Basic Instinct 2 

Basic_instinct220_2 言うまでもなくその大胆な性描写、特に大胆開脚取調べシーンが話題を呼んで1992年に大ヒットになり、それまでチョイ役、B級映画の主演でしかなかった★シャロン・ストーンを一気に“ハリウッド・スター”にしたヒット作の続編。監督のポール・ヴァーホーヘン、主演のマイケル・ダグラス、脚本のジョン・エスタハスは戻ってきませんが★★、製作のマリオ・カザール、そして主演シャロン・ストーンという欲望ギラギラ組再結集。大ヒットよもう一度とばかりに、シャロン・ストーンが張り切ってガンガン脱いでいますが・・・彼女のギャラ($12M=約14億円との噂、制作費は$70Mとの事)にも満たない$5.8M(約7億円、公開は4月でした)という信じられないような大コケ。アメリカで「前作は彼女のキャリアの出発点となり、今作は終着点となった」とまで書かれています。2007年ラジー賞の現時点での最有力候補。さらばジャック・スパロウシャロン・ストーン。

 サンフランシスコ(前作)からロンドンに居を移した美人小説家キャスリン・トラメル(ストーン)に、またかけられた婚約者殺人疑惑(有名サッカー選手、サンフランシスコでははロックスターでした。場所柄は一応考えています)。“危険中毒(Risk Addiction、この映画の元サブタイトル・今回のキーワード)”の彼女の逮捕に執念を燃やすスコットランド・ヤードの警部ワッシュバーン(デビット・シューリス/ハリーポッターのルピン先生)が送り込んだのは、有名な心理学者Dr.マイケル・グラス(デビット・モリッシー/モリセイ/モリシー)。しかし真相を追っていたはずの彼もまた、キャスリンの甘美な罠に堕ちていく・・・

Basic_instinct220実際に見てみるとこれが、やっぱり穴だらけの作品。キャスリンが悪役を越えて、モンスター領域に入っており、誰もが成す術なし。対決するはずのドクターも超弱いし、実際の爆弾テロを未然に防ぎ、世界で最も優秀なはずのスコットランド・ヤードも「マッチ・ポイント」「V フォー・ヴェンディッタ」と連敗続き。アンソニーホプキンスが演じると(ハンニバル・レクター)強烈な“知的モンスター”になる悪役も、シャロン・ストーンが演じると“本能の赴くままに暴れる怪獣”。売り物のヌードシーンも48歳にしてはさすがですが、品がない(笑)。歳を重ねて尚上品さを保っている共演のシャーロット・ランプリングの色っぽさを、見習って欲しいものです。

 アメリカのレンタルビデオ屋に行くと、劇場公開されずにそのままビデオ/DVDになってしまうB級エロティック・サスペンスが一杯あるのですが(タニア・ロバーツとかシャノン・トウィードとかが主演、粗雑な動機でお粗末な殺人、主演女優の裸が唯一の見せ場)、その中の紛れ込んでもおかしくないB級テイスト作品。前作はこの分野の“元祖”だった訳ですが、続編はものの見事に、このB級作品群の中に落っこちてしまいました。前作も“品”がない作品でしたが、それでも“格”を保っていたのは、やっぱりマイケル・ダグラスだったとしみじみ実感。
間の開けての続編は、“歳を重ねた”事を上手く使わないとうまくいかない貴重な事例。シャロンと並ぶラジーの常連スタローンは、現在「ロッキー6」を撮っていますが、どう転ぶでしょうか★★★

★前年の「トータル・リコール」でシュワルツネッガーの妻を演じ、米プレイボーイ誌でヌードを披露し、注目度上昇中ではありましたが。個人的には「He Said, She Said」でケビン・ベーコンを誘惑する役は綺麗でした。昨年の「ブロークン・フラワーズ」で相変わらずの艶やかさを保っていて楽しみにしていたのですが。同年代のマドンナが相変わらず素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたのと比べて映画女優は厳しい商売ですね。
★★ジョン・エスタハス:一応彼のオリジナル脚本によるキャラクターに基づきますので、脚本クレジットには名前が残っています。
★★★そういえばスタローン/ストーン共演の「スペシャリスト」いう映画がありましたね。途中で二人の激しい絡みがありましたが、“ラブシーン”というより“格闘技戦”に見えたのは私だけでしょうか。

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