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2006年8月 4日 (金)

M・ナイト・シャマラン最新作「レディ・イン・ザ・ウォーター」

Lady_in_the_water220公開されるや批評家からのブーイングを浴び、過去の作品中最低の興行成績に終わりそうなのが、このM・ナイト・シャマラン監督の最新作「レディ・イン・ザ・ウォーター」。公開からしばらくたったがらんとした映画館で見てきました。

お話は基本的に“ベットタイムストーリー(おとぎばなし)”。ペンシルバニアのありふれたモーテルThe Coveの管理人(ポール・ジアマッティ)と個性的なモーテルの人たち(長期滞在の移民系の人たちだらけで“長屋”化している)、そしてそのプールに現れた妖精(ブライス・ダラス・ハワード)。管理人と住人たちが、協力して彼女を助けようとして一致団結した時に、小さな奇跡が起こる・・・

巻頭を飾るアニメの“起”、管理人を中心とした“長屋”の人物紹介を行い、同時に不思議な出来事が起こる“承”、そしてそれぞれのキャラクター達が動き出し繋がってくる“転”まではなかなかうまく転がっていて、その絵作りのうまさときびきびした語り口で、リアルなおとぎばなしに引き込むあたりは、さすがはシャマラン。「突然モーテルのプールに妖精が現れる」という現実離れした設定に上手く乗れれば、かなり楽しめます。

弱点は“起承転結”の“結”が弱いと言うか、落ちが上手く落ちなくて(というより、期待したような”どんでん返し”はない)、消化不良を起こしてしまう事。「シックス・センス」、「アンブレイカブル」、「サイン」、そして「ヴィレッジ」といずれの作品も落ちに特色があり、観客が「落ち」に期待を抱いてしまうシャマラン作品。本人は意図的にその期待を裏切りにかかったのだとは思うのですが、おとぎばなしに付き物の“因果応報”の“報”が無い為に、カタルシスが無い結果となって低い評価になっていると思われます。でも個人的には読みやすかった「ヴィレッジ」よりは楽しめました。

妖精-人魚の連想で設定が「スプラッシュ」と思っていましたが、考えて見れば「スプラッシュ」の監督はブライス・ダラス・ハワードの父親ロン・ハワード(意図的?)。人魚ダリル・ハンナに比べると色気がないのが弱点。また最近売れっ子のポール・ジアマッティ(「サイドウェイ」「シンデレラ・マン」)はここでも好調を継続していて“良い人”を好演。彼を中心とした“長屋”の個性的なメンバーも中々見ていて楽しく、最後まで飽きないファンタジー(というか、実は長屋人情話)でした。

日本でも賛否両論(というか、多分否定の方が多いはず)が出ると思いますが、是非ご自身の目でお確かめ下さい。

過去記事: 「レディ・イン・ザ・ウォーター」Lady In The Water (予告)

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コメント

TBありがとうございました。

そうですね、オチが無いんですよね。
でも、なんとなくストーリーが気を持たせる様に、引っ張るので、とても消化不良でした。

ポール・ジアマッティの演技は良かったと思いますが、いつもと同じようなキャラなので、次は全く違う彼を見てみたいですね。

投稿: かめ | 2006年9月30日 (土) 05時42分

★かめさん、コメントありがとうございました&お返事が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。

きっとシャマランは、いつも”オチ””どんでん返し”を期待されるのに疲れちゃったんだと思うのですが・・・・

ポール・ジアマッティ、「イリュージョニスト」でも凄くいい役なんですが、またも同じような役柄です・・・・

投稿: rambler | 2006年10月23日 (月) 10時33分

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2006年7月29日鑑賞Tagline: Time is running out for a happy ending.ストーリークリーブランド・ヒープは、これまでずっとアパートコープ荘の切れた電球や壊れた設備の修理にまぎれ、静かに世間... [続きを読む]

受信: 2006年9月30日 (土) 05時28分

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