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2006年9月14日 (木)

「主人公は僕だった(ストレンジャー・ザン・フィクション/Stranger Than Fiction)」

2007.1.3追記:
日本公開タイトルは「主人公は僕だった」で、公開は2007年5月。日本公式サイトはこちら http://www.sonypictures.jp/movies/strangerthanfiction/index.html
まあ、公開されるだけ良しと言うところでしょうか。

2006.12.13追記:
11月に見たのですがやっと感想をまとめました。9月13日の紹介記事は全て”続き”に移動。一部ネタがかぶる事をお許しください。
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Stranger_than_fiction220 毎日まったく同じように目覚め、仕事に行き、家に帰って寝るだけの日々を送る公務員(IRS:税金収納員)・ハロルド・クリック(ウィル・ファレル)。どんなに平凡かというと朝歯を磨く回数も同じ、バス亭までの歩数も同じ。家族もなく愛する人もいない日々、でも彼は人生なんてそんなものと思っています。そんな生活を送る彼に聞こえてくる謎の女性(エマ・トンプソン)の声。彼の日々を事細かに描写するその声を聞いて、平凡な日々を送る彼の頭をよぎる疑惑。ひょっとして、自分の人生が誰かの小説(フィクション)だとしたら?そしてその作家が結末に自分を殺そうとしている事を知ってしまったら?ハロルドは自分の運命を変えられるのか★?ハロルドなどんな行動に出るのか?小説よりも奇なる(=ストレンジャー・ザン・フィクション)物語が始まります。

 カーレース大馬鹿コメディ「タラデガ・ナイツ」が大ヒットとなり波に乗るウィル・ファレルが一転してシリアスな演技で笑わせ、ほろっとさせるドラマがこの映画。何せ「タラデガ・ナイツ」ではブリーフ一枚で走り回って笑いを取っていた彼が、人生についてのまじめな考察を見せ、かつきちんと笑わせてもくれます。単なるお馬鹿コメディアンから一歩前進して、ジム・キャリーの座に迫れるか?

 また周囲を固める脇役が実力派揃いで作家としての壁(ライターズ・ブロック)にぶちあたった小説家エマ・トンプソン、その彼女に小説を完成させるために出版社から送りこまれて来たクイーン・ラティファ、ハロルドのカウンセラー・ダスティン・ホフマン、そしてハロルドが監査に行くパン屋の主人マギー・ギレンホールとアカデミー賞クラスの役者が揃っていてこの不思議な話を地に足をつけた作品としています。

 死んだような日々を送る公務員が自分の“死”を知って初めて生きる意味を考えるという構造が、黒澤明の「生きる★★」。もちろんシンプルで骨太だった黒澤作品に比べれば、こちらはスタイリッシュな映像やファンタジーの要素など多くのひねりと軽みがある分、現代的。感動して泣くというようなタイプの映画ではありませんが、見終わって気持ちの良い後味が残る映画です。

★小説家をその登場人物が殺しに行ったらスティーブン・キングの「ダーク・ハーフ」。昨年のライターズ・ブロック映画「イカとクジラ」を絶賛していたキングですが、今年のこの映画をどう評価したのか是非聞いてみたいのですが。
★★傑作。今時の問題公務員には強制的に見せたいと思います。ハリウッドでリメイクされる、トム・ハンクスが主演する等と言われて久しいのですが、まだ実現しないようです。

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以下、9月13日オリジナル記事:

 国税査察官の男ハロルドにまとわりつく奇妙なナレーション。ひょっとして自分は誰かの小説中の登場人物?もしその小説家カレン(エマ・トンプソン)が自分を殺そうとしていたら?という文字通りの“ストレンジャー・ザン・フィクション=小説より奇なり”なコメディがこの映画です。
(作品の登場人物が作家を殺しに来るとスティーブン・キングの「ダーク・ハーフ」になっちゃう訳ですが)

「チョコレート(モンスターズ・ボール)」「ネバーランド」のマーク・フォスター監督の新作は「タラデガ・ナイツ」が大ヒットで波に乗るコメディアン・ウィル・ファレルを主役に迎え、脇をエマ・トンプソン、マギー・ギレンホール、クイーン・ラファティ、そしてダスティン・ホフマンが固めるという豪華メンバーで、前評判が高く、早くもアカデミー賞に絡んでくるのではとの噂。アカデミー賞はコメディにきつい所があるので、是非頑張って欲しい所です。続きに作品情報あり。 人気blogランキング参加中。 banner_02

ストレンジャー・ザン・フィクション/Stranger Than Fiction
分野: コメディ・ドラマ
米国公開日: 2006年11月10日(拡大公開)
米国配給会社: Mandate Pictures, Sony Pictures International, Sony Pictures Releasing
米国公式サイト:http://sonypictures.com/movies/strangerthanfiction/index.html
日本公開日:未定
主演:Will Ferrell, Maggie Gyllenhaal, Queen Latifah, Emma Thompson, Dustin Hoffman
監督:Marc Forster
製作:Nathan Kahane, Joe Drake, Eric Kopeloff
上映時間:1時間53分
レイティング:PG-13

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コメント

こんにちは。

そうか『ダーク・ハーフ』というのが
すでにありましたね。
ファンタジーは嫌いではないのですが、
なぜかこの作品は
へんなツッコミをしたくなってしまいました。

小説の他の登場人物は?とか……。

投稿: えい | 2007年2月14日 (水) 09時30分

★えいさん、早速のコメントありがとうございます。

 映画の途中で、このままハロルドが作家を殺しにいったら「ダークハーフ」と心配していました(笑)。良く出来た作品だと思うのですが、えいさんご指摘の通り、確かに細部が弱く、アカデミー戦線から脱落していったのもやむなしかと・・・(今年の候補作、結構隙の無い作品が揃っています)。

投稿: rambler | 2007年2月20日 (火) 01時11分

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