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2006年12月21日 (木)

本日アメリカ公開「硫黄島からの手紙」

Iwojima360 アメリカでは本日12月20日からNY,LA,SF三都市で先行公開(1月に拡大公開・正しきアカデミー賞狙いの公開方法)の「硫黄島からの手紙」が素晴らしい高評価。USA Today紙、Rolling Stone誌は共に4段階評価で★4つの満点。Entertainment Weekly誌、Hollywood Reporter誌、New York Times紙で最高評価Aという絶賛記事が並んでいます(12.21日 続きに各誌・紙へのリンク/日米の予告編を追加しました・ご参考まで)。

 これはそれなりの評価ではあったものの最近のイーストウッド作品としては平均点以下とされた「父親たちの星条旗」に比べても手放しの絶賛であり、アカデミー賞レースに関しては「星条旗」を抜きさり、更に2年前のクリスマスに公開されて、その時点で本命とされたスコセッシ・ディカプリオの「アビエイター」をひっくり返した「ミリオンダラー・ベイビー」の再現すらありうるとの見方が出てきました。

 評価を読むとやはりイーストウッド作品らしくその自然な演技、戦場のパワフルな描写、「星条旗」に比べてシンプルな脚本構成などが褒められていますが、やはり最もユニークで、アメリカ人にインパクトを与えている点は、アメリカの“敵”からの視点から戦争をきちんと描いた点であり、当たり前の話ですが“敵”もまた人間であるという事実を突きつけているという事にあるかと思われます。

確かに過去にこのような視点で描かれた“アメリカ映画”は例がなく、現在もアフガニスタン、イラク等で実質戦争を行っているこの国に対して深く重いものを突きつけたこの映画。一般公開でどのように受けいれられていくかが楽しみです。

関連記事:「硫黄島からの手紙」公開繰上げ (日本版ポスター多数あり)

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米国での批評ページへのリンク(12/21日)

Entertainment Weekly: A
Letters From Iwo Jima by Lisa Schwarzbaum

Clint Eastwood's profound, magisterial, and gripping companion piece to his ambitious meditation on wartime image and reality, Flags of Our Fathers.

Hollywood Reporter: A
Letters From Iwo Jima By Kirk Honeycutt
Bottom Line: The Japanese side to Iwo Jima as seen by Clint Eastwood makes for a fascinating, existential tale of heroism.

Eastwood dug deep into his underling themes, much as John Ford did late in his career with the minimalist Western "The Man Who Shot Liberty Valance."

New York Times:A
Blurring the Line in the Bleak Sands of Iwo Jima by A.O. Scott

Mr. Watanabe’s performance is all the more heartbreaking for his crisp, unsentimental dignity. He anchors the film — this is some of the best acting of the year, in any language

Rolling Stone: A
Letters From Iwo Jima by Peter Travers

Letters is quality from first frame to last

Eastwood's direction here is a thing of beauty, blending the ferocity of the classic films of Akira Kurosawa (Seven Samurai) with the delicacy and unblinking gaze of Yasujiro Ozu (Tokyo Story).

USA Today:★★★★(★★★★が満点)
Searing 'Letters From Iwo Jima' By Claudia Puig, USA TODAY

It takes a filmmaker possessed of a rare, almost alchemic, blend of maturity, wisdom and artistic finesse to create such an intimate, moving and spare war film as Clint Eastwood has done in Letters From Iwo Jima

Letters stands as one of the great war films of our era.

The troops are led by Lt. Gen. Kuribayashi, a commander with a conscience and sense of humor, played brilliantly by Ken Watanabe. Kazunari Ninomiya, as a baker anxious to return to his wife and newborn, and Tsuyoshi Ihara, a former Olympian in charge of a squadron, are also superb.

アメリカ版予告編

日本版予告編

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コメント

初めまして、達也です。
『ラムの大通り』さんの経由で、お邪魔しました。
今年のアカデミーは、『硫黄島からの手紙』に是非とって
欲しいと、個人的に熱望しております。
1つのテーマを日米双方の視点から捉えたこの画期的な映画は、
歴史的快挙(ちょっと大袈裟)に思えます。
そして、こちらのブログを拝見して、ほっとしております。
アメリカからのリアルタイム・レビュー、とても参考になりました。
また、お邪魔させていただきます。

@_@ トラバさせていただきますね。

投稿: TATSUYA | 2006年12月28日 (木) 21時25分

★TATSUYAさん、あけましておめでとうございます&コメント、どうもありがとうございました。本年もよろしくお願い致します。

 私もこの試みは「瓢箪から駒」だったと思うのですが、結果は意義のあるものになったと思います。興行的にはまあまあ(まだ5館の公開でしかありませんが)ですが、”賞レース”では最低でもノミネートはされて欲しいですね。

しかし・・・私の住む田舎では20日頃にならないと公開されません・・・

投稿: rambler | 2007年1月 4日 (木) 08時21分

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» 硫黄島からの手紙 [映画・つぶやき]
私は戦争時代を経験していない。 従って、この映画は日本の戦争時代を 教えてくれる良いテキストとなった。 アメリカ人のクリント・イーストウッド 監督に下記2点で、敬意を払いたい。  ・この映画には”ふじやま・芸者”も   なかった。日本人から観ても、極め....... [続きを読む]

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» 『アカデミー賞』戦線異状アリ。 [TATSUYAのシネマコンプレックス]
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