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2007年1月20日 (土)

「硫黄島」を食うか?「リトル・ミス・サンシャイン」/作品賞予測

Lms220 既に日本公開されており、「ラムの大通り」えいさんの2006年ベストワンの栄冠にも輝いた「リトル・ミス・サンシャイン」。愛すべき小品ではありますが、実はアカデミー賞戦線においては日本期待の「硫黄島からの手紙」をノミネートから蹴落とす作品になるかも知れません。

 可愛らしいタイトルとは裏腹に、全員どこか壊れ&「Loser(負け犬)」家庭のアルバカーキからロスアンゼルスまでの珍道中★の中で、世の中勝ち負けではないこと(トライするものこそが勝者)を教えてくれ、そしてひょっとして壊れているのは周りの方(観ている側の我々も含めて)かもしれないと思わせる“毒”を含んだ、しみじみとした良い映画。アメリカでは夏に公開されて息の長いヒットとなり、年末からはアカデミー賞作品賞戦線にも顔を出し始めました。

 通常アカデミー賞候補とは秋以降、特に年末に公開されるのですが、この作品の場合、夏に公開されて観客の支援を受けてじわじわと生き残るというパターンは昨年の「クラッシュ」そっくり。昨年はその「クラッシュ」が、この時点まで無敵だった「ブロークバック・マウンテン」をまさままさかの大逆転で作品賞を得た訳ですが、今年の「クラッシュ」的存在がこの「リトル・ミス・サンシャイン」です。

 現時点でノミネートが確実そうなのは「ディパーテッド」と「ドリーム・ガールズ」。それに続くのが「バベル」&「クイーン」。そうすると残り1席を「硫黄島からの手紙」「ユナイテッド93」、そしてこの「リトル・ミス・サンシャイン」の3本で争う訳ですが、作品としては優れていても、一部には強烈な拒否反応を起こした「ユナイテッド93」がやや不利。日本では「硫黄島」が、“確実”、“本命”等と書いていますが、アカデミー賞に対して直結度の高い、製作者組合賞、ブロードキャスト批評家賞、ゴールデン・グローブ賞の結果を見ると、これは圧倒的に「リトル・ミス・サンシャイン」有利。「硫黄島」はかろうじてゴールデン・グローブ賞の外国語映画賞で首の皮一枚つながったという所でしょう。★★

 可愛い顔をして「硫黄島」を喰うか?「リトル・ミス・サンシャイン」。ノミネートの発表は1月23日(火曜日)、アメリカの早朝&日本の晩です。

★賞レースの最新の結果はこちら:アカデミー賞総合案内ページ

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続きに★の解説&「LMS」関連の楽しいビデオあり(ネタばれ注意。

★同じ道をたどりながら、“勝つことが全てではない”事を教えてくれるのは「カーズ」。この映画の“毒”の部分を強烈にしたのが「ボーラット」。

★★もし「リトル・ミス・サンシャイン」がノミネートされるとすると、制作費$12M(約15億円)は、史上最も安いノミネート作品になるとか・・・。

下記のYouTubeビデオを見れば「リトル・ミス・サンシャイン」の猛追ぶりがアメリカでも話題になっているのが、わかります(ネタばれを含みますのでご注意を)。

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