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2007年2月11日 (日)

「ナイト・ミュージアム」レビュー

Night_at_the_museum220 誰もが寝息を立てる深夜の博物館。ナイスガイであるにもかかわらず、いつまでも大人になりきれず、妻に去られ(その妻は近日再婚予定)、一人息子の尊敬も失いつつある主人公ラリー(ベン・スティーラー)。やっとの思いでありついたニューヨークの自然史博物館での夜警の仕事とは“何者も外から入れず、何物も外へは出さない”事だった・・・。

 アメリカで最も人気のあるコメディアンの一人、ベン・スティーラーが主演し、“全てのものが動き出す”おもちゃ箱のようなおかしさと、それをリアルに再現するCGの素晴らしさもあってクリスマス・シーズンに大ヒットした作品。舞台であるニューヨークの自然史博物館の入館者が増加した(「ダ・ヴィンチ・コード」とルーブル美術館のような関係)というおまけつきです。

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 しかしビジュアル的な面白さはだんだん目が慣れてくると驚きがなくなってくるもの。そこで後半は大人になりきれない主人公が大騒動に立ち向かうことで成長し、息子の尊敬を勝ち得るストーリーラインと、笑いが絡み合って、映画は盛り上がるはず・・・だったと思うのですが、シリアスとコメディの配分が中途半端なのが残念。

 弱点はベン・スティーラーが困難に立ち向かう=責任を引き受けることで成長していくようには見えず、単なるラッキーで問題を切り抜けていっているようにしか見えない脚本の弱さ。そしてディック・バン・ダイク、ミッキー・ルーニー、ロビン・ウィリアムス、そして主人公ベン・スティーラーと盟友オーウィン・ウィルソンという各世代を代表する豪華コメディアン達を揃えておきながらうまく生かしきっていない演出の弱さ。アメリカ人には“大物お笑い芸人“ベン・スティーラーとロビン・ウィリアムスが掛け合うだけで楽しいと思いますが、日本ではかなり厳しいかと思います。

結局典型的なCG映画になってしまい、せっかくの“芸達者達”がCGに負けてしまっているのが残念。CG負けというという点ではやはりロビン・ウィリアムスが出ている「ジュマンジ」に近い印象ですので、ストーリーは忘れて驚異的なCGワールドを堪能したい方のはお勧め。なおエンド・クレジットのおまけ映像にちらりと出てくるディック・バン・ダイクの芸達者ぶりはお見逃し無く。

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» 「ナイトミュージアム」を観る [紫@試写会マニア]
アメリカで人気のコメディアン、ベン・スティラー主演「ナイトミュージアム」を観てきました。 日本のTV宣伝も面白く、興味をそそられて早く観たかった一本です。 アカデミーなんかには全く関係のない部類ですが、本国ではかなりの興行収入を得たそうです。共演にロビン・ウィリアムス、オーウィン・ウィルソンとくれば、当然面白くないはずナシ!ですが、想像より家族向けの作品で、“無難な安パイ”でした。 この作品ネタバレしたら全っっっく面白くない(まぁ、大体HPや宣伝フィルムでバレていますが)ので、サクサク... [続きを読む]

受信: 2007年3月 6日 (火) 00時42分

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