2008年1月22日 (火)

深海の暗き淵より「クローバーフィールド HAKAISHA」Cloverfield

Cloverfield_240 いや~、「ボーン」シリーズでも「ユナイテッド93」でも平気だった私が多分はじめてと言っていいくらい映画に酔いました。それも悪酔い。映画全体が個人のカメラに映った“事件”を捉えた映像という事で徹底された作品がこの「クローバーフィールド HAKAISYA」Cloverfield。

 TVシリーズ「エイリアス」「LOST」を大ヒットさせ、映画「M:I:III」の監督に抜擢され、そして今、「スタートレックX」でエンタプライズ号を再発進させるプロジェクトに取り組んでいる俊英JJエイブラムスが仕掛けた(製作)低予算怪獣映画(制作費$25Mは超格安)なのですが、タイトルをあかさず予告編を流し、変なおもちゃとのタイアップなどしないでモンスターを見せず、予告編とインターネットを駆使して噂をあおりまくった結果、公開3日で$41Mを売り上げる大ヒットとなった作品です。

 とにかくカメラが揺れる揺れるで頭がくらくらするのですが、映画自体は実際にニューヨークに起きた事件をドキュメンタリーで追う様なシャープな迫力があり、また911のテロリストアタックの悪夢を再現するかのような映像に満ちていて見るほうを消耗させてくれます(褒め言葉)。

 問題は“それって「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」じゃん”という批判ですが、まあこっちの方が映画トータルとして良く出来ているので良しとしましょう。更に大きな問題はジョージ・A・ロメロの新作(2月公開)「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」が殆ど同じようなアイデア作品だと言う事なのですが・・・(詳細こちら)。肝心の怪獣ですが、それは秘密(笑)。おぞましい化け物で印象はゴジラというよりクトゥルー神話なのですが、4月の公開までインターネット上のネタバレを避けつつお待ち下さい。

日本語サイト(予告編あります):http://www.04-05.jp/

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2007年11月21日 (水)

「アメリカン・ギャングスター」American Gangster

American_gangster480予告編は続きにあり。

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2007年10月 1日 (月)

只今撮影中。「セックス・アンド・ザ・シティー」Sex and the City

12/07/2007
いよいよ予告編登場。キャリーのその姿は・・・・ひょっとして年貢の・・・・

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 主演4人のギャラのアンバランスから実現しないのではと言われていた人気TV番組「セックス・アンド・ザ・シティー」の映画版がついに実現し、9月現在、もう一つの主人公である“マンハッタン”内で撮影中(今ニューヨークに行くとロケにぶつかるかも)。Mr. Bigのクリストファー・ノースも出演しているところを見るとキャリーと彼の微妙な関係が映画の一つの軸になるのかも知れません。

「セックス・アンド・ザ・シティー」Sex and the City
分野: コメディ、ドラマ
米国公開日: 2008年5月30日
米国配給会社: New Line Cinema
製作:Sarah Jessica Parker, Michael Patrick King, John Melfi
監督:マイケル・パトリック・キング
主演:サラ・ジェシカ・パーカー、キム・キャトラル、シンシア・ニクソン、クリスティン・デイビス、クリストファー・ノース

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2007年6月17日 (日)

ファンタスティック・フォー:銀河の危機

Riseofthesilversurfer このブログを始めてもうすぐ2年ですが、この2年間で既に続編が登場した映画は2本目。最初は「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズで、2本目はこの「ファンタスティック・フォー」。アメコミの人気ヒーロー達を描くこの第一作「ファンタスティック・フォー 超能力ユニット」が公開されたときは“ジェシカ・アルバ”という言葉への検索から当ブログへお越し頂いた方が多く、その意味でこの映画は当ブログの初期の立役者。

感謝を込めて(?)続編「銀河の危機」は初日の金曜日に見に行ってまいりました。

  ゴム人間“Mr.ファンタスティック”ことリード(ヨアン・グリフィズ)、透明人間“インビジブルウーマン”ことスー(ジェシカ・アルバ)、怪力“シング”ことベン(マイケル・チクリス)、空飛ぶ炎“ヒューマントーチ”ことジョニー(クリス・エヴァンズ)のファンタスティック・フォーの4人のメンバーは、リードとスーの結婚式を目前にして平和な日々を過ごしています(本拠地ニューヨーク)。しかし訪れた星を8日間で滅ぼすという謎の飛行体シルバーサーファーが日本の駿河湾(?)、エジプト、ロスアンゼルス上空に飛来、よりによって結婚式の当日にニューヨーク上空に登場したことで、4人は否が応でも戦いの場に引き戻されます。

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過去記事: ファンタスティック・フォー 銀河の危機 プレビュー 別ポスター、YouTube予告編あり

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2007年5月14日 (月)

ニューヨークの青春「スパイダーマン3」

いきなりですが、クイズです:監督サム・ライミの盟友ブルースキャンベルが3作続けてカメオ出演。今回はフレンチ・レストランの怪しげな受付で笑わせてくれますが、さて第一作&二作ではどこに出ていたでしょうか?回答は続きに。

Spider_man_3_4_360 郊外の街(クイーンズ)で育ち、同じ高校に通っていた二人の男と一人の女。裕福ではないけれどやさしい叔父叔母に育てられたまじめでちょっとおたくなピーター、大金持ちの息子でありながらピーターと気が合い親友となるハリー、そしてその二人から愛される高校の人気者・メリー・ジェーン(通称MJ)。卒業後、微妙な関係を秘めたままそれぞれの夢を目指して大都会ニューヨークに移り住んだ三人を待ち受けていたのは、誰もが予想できない過酷な運命のドラマ。そしてついにこの三人の関係に決着の日がやってきます。

 サマーシーズンの幕開けを飾り予想通り爆発的なヒットとなった「スパイダーマン3」。詰め込みすぎだとか、前作「2」の完成度には及ばない等とは言われていますが、逆によくぞここまで内容を盛り込んだと思わせるエンタテイメント作品。特に予想通りとはいえ後半のクライマックスのヒーローの危機に助っ人参上シーンは少年ジャンプ的快感の極地(友情・努力・勝利!)。映画館一杯の子供たちも前半は大笑いして見ていたのですが、後半はもう食い入るようにスクリーンに集中していました。

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2007年2月11日 (日)

「ナイト・ミュージアム」レビュー

Night_at_the_museum220 誰もが寝息を立てる深夜の博物館。ナイスガイであるにもかかわらず、いつまでも大人になりきれず、妻に去られ(その妻は近日再婚予定)、一人息子の尊敬も失いつつある主人公ラリー(ベン・スティーラー)。やっとの思いでありついたニューヨークの自然史博物館での夜警の仕事とは“何者も外から入れず、何物も外へは出さない”事だった・・・。

 アメリカで最も人気のあるコメディアンの一人、ベン・スティーラーが主演し、“全てのものが動き出す”おもちゃ箱のようなおかしさと、それをリアルに再現するCGの素晴らしさもあってクリスマス・シーズンに大ヒットした作品。舞台であるニューヨークの自然史博物館の入館者が増加した(「ダ・ヴィンチ・コード」とルーブル美術館のような関係)というおまけつきです。

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2006年11月14日 (火)

「イカとクジラ」 レビュー

Squid_and_the_whale220 地味ながらきらりと光る小品。監督・脚本のノア・ボーンバッハ自身の経験に基づいた物語をシリアス、ユーモラスを混ぜ合わせた語り口で描いたこの映画は多くの雑誌・新聞で2005年のTop10に選出され、アカデミー賞の脚本賞にもノミネートされました。ちなみに御大スティーブン・キングの2005年のベスト1作品。ご存知作家同士夫婦で、売れない頃には高校教師をしながら家族を養っていた彼には「とても他人事とは思えなかった」そうです(笑)。

 1986年のブルックリン・パークスローブあたりの住宅街に住む家族。かつてはちょっと脚光を浴びたけれど今は“作家の壁(ライターズ・ブロック)”にぶつかっちゃった小説家/大学講師の父(ジェフ・ダニエルズ)と最近脚光を浴びつつある同じく作家の母(ローラ・リニー)。この二人が突然離婚を宣言した事で戸惑う10代の兄弟・ウォルトとフランク。双方の親の家を交代で往復する日々の中で、壊れていく家族の絆が、性的に目覚めつつある兄弟に微妙な影を落としていきます。

 このパークスローブというのは、マンハッタンから地下鉄に乗ってほんの30分程度でたどり着ける場所。マンハッタンの土地の高さを嫌ってこのあたりに居を構える知的層も多く(元ヒッピー等もこのあたりを好んだ)、アートな雰囲気を漂わせた街。映画を見て思うのは余りに今と風景が変わっていないこと(昨年撮ったのですからあたりまえですが)。この落ち着いた住宅街を背景に物語りは展開していきます。ちなみに「イカとクジラ」という風変わりなタイトルもあるニューヨークの名所にちなんでいます(私も最初にこの「イカとクジラ」を見たときはびっくりしました)。

 おかしいのはジェフ・ダニエルズの演じるだめ親父ぶり。作家としてのプライドばかり高いのに、若い女の子(アナ・パキン★)にふらふらしてみたり(この二人、「グース(Fly Away Home)」で父娘だったんじゃ・・・)。「スピード」のキアヌ・リーブスの相棒、「ジム・キャリーはMr.ダマー」の相棒(本当は主役なのに・・・)、昨年の「グッドナイト&グッドラック」と器用さが買われて地味な脇役をしていますが、舞台で鍛えた実力派。いい味、出してます。ローラ・リニーはいつもこれくらいなのは当たり前なので、まあ平均点(ごめんなさい。結構ファンです)。

 ネタばれになってしまうので書きませんが、作品中重要な役割を果たすのが、某英国プログレ重鎮バンドの超ベストセラーのアルバムからの一曲。このアルバム全体が“孤独感”、他者との“違和感”、“断絶“、”焦燥”そしてそれを象徴する“壁”についての作品である事を考えると鮮やかな選曲です。

 ドラマチックな事が起きて家族の絆を再発見し「泣けました!」「感動しますた!」というタイプの映画ではありませんので、力を入れて見に行くと完全に肩透かしですが、上記のように場所の空気、時代の空気を再現し、細部まで考えられて作られた落ち着いた味わいのある作品。是非お正月の映画館で(日本はお正月:公式サイト)、ぽつんと一人でお楽しみ下さい。

★アナ・パキン
1982年生まれなので今だ24歳。11歳で出演した「ザ・ピアノ」でアカデミー賞の助演女優賞を獲得。「あの頃、ペニーレインと」等もありますが、日本では「X-MEN」のローグで有名。地味になった、劣化した等との悪口もありますが、名門コロムビア大学に通いながら、実はこの映画のようなアート系での脇役、TVへの出演、ロンドン/ニューヨークの舞台に立つなど着々と“女優”としての地固めをしつつあります(子役出身者としてはテイタム・オニール、ドリュー・バリモアではなく、ジョディ・フォスターの道を目指しているかと)。

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2006年10月10日 (火)

16ブロックス レビュー

sixteen_blocks80-90年代のアクション・ヒーロー達もたそがれて、シュワルツネッガーは州知事になり、スタローンは壊れてしまい(ロッキー6?ランボー4?)、ハリソン・フォードは息切れ(ファイヤーウォール、無残)してしまう中、孤軍奮闘するのがブルース・ウィリス。その彼の主演する最新作が最近には珍しく女性の全く絡まない硬派なアクション映画「16ブロックス」。中年(というより初老)男の哀愁を背負ったアクションの佳作。過剰なアクションを期待せずふらりと映画館に立ち寄る/ふとした弾みでDVDを借りるにはぴったりの映画でした。

「ダイハード3」で呑んだくれニューヨーク刑事ジョン・マクレーンを演じていたブルース・ウィリスが、そのまんまのくたびれた役柄で登場します(役名はジャック)。黒人相棒(モス・デフ)を得て危機を突破して行くところも含めて「ダイハード3.5」?考えて見れば監督のリチャード・ドナーは白人&黒人刑事コンビの名コンビ・リッグス(メル・ギブソン)&マータフ(ダニー・グローバー)★を世に送り出した人で、このあたりの見知らぬ二人が、危機を通じて次第に気持ちを通わせて行く(&掛け合いで笑わせる)という演出はお手の物。また通常こうした“道連れ映画(バディ・ムービー)”だと、長い旅がストーリーには不可欠ですが、この映画の場合は文字通り16ブロックス=16区間=歩くと20分少々の短い距離★★の短い距離に正と邪、警官と犯罪者、白人と黒人、追うものと追われる物という様々な対立する要素を詰め込んで、なおかつきちんと収斂して見せる所に職人の技が光っていました。

Sixteen_blocks220黒人相棒モス・デフ、二人を追うデビット・モースも巧いのですが、やはりここで光るのはブルース・ウィリス。くたびれ&呑んだくれ男が、危機の中にあって冷静さと昔の勘を取り戻して行く様は、かつてのアクション・ヒーローとしての彼の残像を生かしておりさすが。派手な大アクションがお好みならば来年の「ダイハード4(Live Free or Die Hard)」★★★を待つのも良いと思いますが、この枯れた味わいも中々なもの。お時間があれば是非★★★★。

続きに★の解説あり。  
過去記事: 「16ブロックス」16 Blocks プレビュー
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2006年7月13日 (木)

ニューヨークで働くという事・「プラダを着た悪魔」

Dwp220今年前半に公開された映画の中で、最も面白かった映画。キャプテン・ジャック・スパロウが戦う”海の悪魔”も面白いけれど、この映画のメリル・ストリープ扮する“悪魔“の演技の圧巻な事。彼女の演技に対して早くもアカデミー賞候補の声が出ています。

所謂チック・フリック(女子供向け映画という、やや蔑称気味の言葉)ですが、これは新しい世代向けの働く女性賛歌・新「ワーキング・ガール」(ゆえに出てくる男性は皆、ひ弱)。「パイレーツ」「スーパーマン」の影に隠れていますが、只今ヒット中。
(ニューヨークで働く事に関する個人的な話は分離しまして日記の方にまとめます)

田舎の大学(ノースウエスタン大・名門)を卒業し、ジャーナリストを目指してまずはファッション雑誌”Runway”の編集長アシスタントの仕事にありついたアンディ(アン・ハサウェイ/「ブロークバック・マウンテン」で一人だけアカデミー賞ノミネートからはずれた彼女ですが、一番大物になるのは彼女かも)。しかし彼女の上司とはニューヨーク・ファッション界を牛耳る大御所編集長ミランダ・プリーストリー(メリル・ストリープ)。この“地獄から来た上司”を相手にしてアンディの悪戦苦闘の日々が始まります。

勿論このミランダ役のモデルはVogue誌の”女帝“アナ・ウィントー。原作者であるローレン・ワイズバーガーは実際に彼女のアシスタントを務めていた人で、ここで描かれているエピソードのかなりの部分は真実。ニューヨークで働くと言うことは多かれ少なかれこんな経験をつむ事。このあたりは残業など考えられないニューヨーク以外の町にすむ人より、サービス残業が当たり前の日本人の方が共感できると思います。そもそも、アメリカの一般の人なら1日でやめてしまいますが。でもこうして悪魔に揉まれて20代をニューヨークでサバイブしキャリアを積み上げる事が出来れば、そこには「Sex and The City」のゴージャスな30代-40代生活が待っています(監督のデビット・フランケルは「Sex and the City」の演出も手がけた事あり)。

Rent7_thumb_1編集部シーンとアパート・シーン以外のかなりの部分は現地ロケ。ミッドタウン(会社はアベニュー・オブ・アメリカス&50番あたり・実際に大手出版社が立ち並ぶ)で働き、SOHOあたりで友人と集まり、アパートはイーストヴィレッジ・チャイナタウンあたりでボーイフレンドとシェア(同じチャイナタウン近辺に住んでヴィレッジ近辺で夜働くと「コヨーテ・アグリー」)という、感覚がニューヨークのリアルな雰囲気を出しており、このお話を現実的な物にしています。「RENT」のJoanne役トレイシー・トムズが同じようにニューヨーカーを演じていたのには笑いましたが->この人

U2、マドンナ(来週ニューヨークで見ます->公演の模様)等の音楽も効果的ですが、お気に入りはアラニス・モリセットの“Crazy”(Sealのカヴァー)。ふんだんに登場する“世界の一流ブランド”とあわせ見どころ、聞きどころ。

80年代的な「ワーキングガール」が、嫌な上司をやっつけ恋も成功も手中にするサクセス・ストーリーだったのに対し、こちらの落ちは現実的な点が21世紀的(?)。日本公開時にどのように受けいれられるか興味深い映画です。
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過去記事: 「プラダを着た悪魔」The Devil Wears Prada

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2006年6月 2日 (金)

「ラッキー・ナンバー・7(スレヴィン)」Lucky Number Slevin

2007.1.10
 やっと日本公開になったと思ったら、2007年にちなんで、タイトルが変更されておりました。2005年に作られた作品なんですけど(笑)。でもこうした”中級”拾い物作品が日本公開されるのは良いことかと。ブルース・ウィリスは「ダイハード4」も含め、2007年は暴れてくれそうです。
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Lns_220思わぬ拾い物。

 「ユナイテッド93」を見に行く勇気がなくて、代わりに見た映画がこの「ラッキー・ナンバー・スレヴィン」。フィクションだとわかっていると人がばんばん殺されるのを見てしまってなんともなくなっている私。ああ、なんと罪深きことか(「ダ・ヴィンチ・コード」の影響で宗教がかってる?)。

 冒頭で過去・現在にまたがってたて続けに起きる殺人。ニューヨークの友人のアパートに転がり込んだばっかりに、その友人と間違えられて2つのギャング組織から借金の返済を求められる不運な男・スレヴィン(ジョシュ・ハーネット★)。不運中の幸いの隣人のチャーミングな女性(ルーシー・リュー)。対立関係にある組織のボスが、“ザ・ボス(モーガン・フリーマン)”と“ラバイ(ベン・キングスレー)”と呼ばれる豪華アカデミー賞受賞コンビ。二つの組織の間を行き来する凄腕の殺し屋(ブルース・ウィリス=「“ラストマン・スタンディング”=“用心棒”」を連想)。犯罪を追う捜査官(スタンリー・ツッチ)もこの混戦に参戦しての一癖・二癖どころではきかない曲者揃いの豪華な顔ぶれ。こんな中でいかにも気弱そうなスレヴィンは生き残る事が出来るのか・・・そもそもこんな不幸なスレヴィン君が「ラッキー・ナンバー」って何のこと?

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2006年4月13日 (木)

知的銀行強盗映画「インサイド・マン」 レビュー

6月17日追記:いつの間にか日本公開されていた本作品。日本での皆さんのブログでの評価を見ると厳しいものばかり。私は早くもう一度DVDで見返して見たいと楽しみにしています(製作者たちの意図どおり?)。まだ未見の方があれば力を抜いて個性の強い役者たちのスリリングな絡みをご堪能ください
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Insideman220_1ニューヨーク・ウォールストリート近くの銀行を舞台に、クライブ・オーウェンが銀行強盗団のボス、対峙するNY市警の刑事にディンゼル・ワシントン、警官にウィリアム・デフォー、立てこもられた銀行の創設者・頭取にクリストファー・プラマー、そしてその頭取に雇われた凄腕トラブルシューター(コンサルタント)にジョディ・フォスターという一癖も二癖もあるメンバーが集結したスパイク・リー監督作品。只今アメリカでヒット中。

曲者揃いの中、一番の曲者は実は監督。個性の強いスター達を自在に動かし、やや詰め込みすぎな脚本を旨くさばいて、多重構造を持った奥行きの深い銀行強盗ドラマに仕立てました。銀行強盗の内容&場所は「ダイハード3」を思わせますが(知的な点でオーウェンが、ジェレミー・アイロンズのボスを思い出させます)、全体に「狼たちの午後(劇中セリフの中に出てくる)」に近い印象。「狼」がアル・パチーノ&ジョン・カザールの行き当たりばったりのHotな強盗団ならば、こちらはCoolな強盗団。直線的なオーウェンVSワシントン対決だけではなく、ワシントンVSフォスター、フォスターVSオーウェン、フォスターVSプラマー、ワシントンVSプラマーと役者同士の絡み合う(騙し合う)知的強盗映画。その分、派手なアクション・痛快なカタルシスを期待すると肩透かしをくらいます。

★ジョディー・フォスターDVD

特筆すべきはジョディ・フォスター。若くしてアカデミー賞を既に2回受賞している彼女も最近は「パニック・ルーム」「フライト・プラン」という“悪に立ち向かう強い母(正義の味方)”を演じていましたが、ここでは仕事の為なら手段は厭わないタフで嫌な役柄を演じていてこれがはまり役。今後是非大悪役等もお願いしたいものです(007の世界征服を企む悪のボスなんてどうでしょうか)。クライブ・オーウェンが冷静な悪役で、俳優としての上り調子を伺わせ、スパイク・リーと名コンビのディンゼル・ワシントンは程よく力を抜いた感じで、個性の強い共演陣を引き立てています。DVDが出たらきちんと見直してみたい美味しい一本。
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2006年3月29日 (水)

「プラダを着た悪魔」The Devil Wears Prada

Dwp220ブロークバック・マウンテン」で主要キャスト中、唯一アカデミー賞の演技部門にノミネートされなかったのが“プリティ・プリンセス(Princess Diaries 1/2)”“「Ella Enchanted」”で知られるお姫様女優(「ブロークバック」でもテキサスの姫)・アン・ハサウェイ。裸の体当たりといい、最後の電話での会話シーンで見せる虚空を見ているような表情と言い、決して他のメンバーに劣るような出来ではなく、ひょっとすると今後“化ける”存在かも。

そんな彼女が主演を勤めるのが、ローレン・ワイズバーガー原作のベストセラー「プラダを着た悪魔」の映画化版。ニューヨークのファッション・マガジンの編集長アシスタントとして働くアンドレア(アン・ハサウェイ)の奮戦記。生き馬の目を抜くような激烈な世界に火に油どころではなく、ナパーム弾を炸裂させるような上司(すなわち“悪魔”)ミランダ・プリーストリーを演じるのが、メリル・ストリープ(「アダプテーション」もニューヨークのエディターだったかも)となかなか面白そうな組み合わせ。

この悪魔上司のモデルは、作者のワイズバーガーが実際の仕えていた実在のVogue誌の鬼チーフエディター、Anna Wintour(発音はアンナ・ウィントォアーかな?)である事は周知の事実で、この映画はファッション業界、メディア業界の内幕としても楽しめそう。今年期待の“ニューヨークな映画”
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Dwp1「プラダを着た悪魔」The Devil Wears Prada
分野: コメディ・ドラマ・ニューヨークな映画
米国公開日: 2006年6月30日全米公開
米国版公式サイト: 
米国流通会社: 20th Century Fox
日本公開日: 2006年
主演: Meryl Streep, Anne Hathaway, Tracie Thoms, Adrian Grenier, Simon Baker
監督: David Frankel
製作: Wendy Finerman, Joseph M. Caracciolo Jr

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2006年3月 2日 (木)

やっと見ました・「レント」RENT

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2005年にアメリカで公開された映画で最も泣けた映画がこの「レント」RENT。

11月に公開され評判はまずまずだったのに、あまりヒットせず(「SAYURI」と逆の意味でSony Pictureの公開方法の失敗かと。知名度に頼っていきなり拡大公開)、見逃してしまっていた作品。発売と共にDVDを買ってじっくり言葉をかみ締めながら見る事が出来、ニューヨークのブロードウェイ版で見たときよりも、言葉が鋭く突き刺さり泣けました(ブロードウェイ版は言葉が早くて追いきれませんでした・・・)。

作品の紹介は昨年8月のエントリー(続きにそのまま再録)にありますが、プッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」を下敷きに、激動80年代が終わり、90年代へ移り変わる時代を背景として、同性愛、異人種間恋愛、エイズ、ドラッグ、貧富の差等のテーマを詰め込んだ「ボヘミアン・ラプソディー(自由な心を持った根無し草達の狂詩曲)」。

主演の8人の内6人はこの作品が、丁度10年前、この作品の生みの親、ジョナサン・ラーソンの命と引き換えにオフ・ブロードウェイで生まれた時(DVD特典映像に素晴らしいドキュメンタリーあり・これが実は作品よりも泣ける)に、同じ役を務めたオリジナルキャスト。映画に向けて数多くの若手をオーディションしたそうなのですが、結局このメンバー達の持つ“相性(英語だと”chemical”)”が決めてとなったとの事。10年の年月がそれぞれの俳優達に“もう若いわけではない”深み・切なさを加えています。

監督のクリス・コロンバス(「ホーム・アローン」「ハリー・ポッター」)に不安を抱いていましたが、この監督も映画の舞台となったイーストヴィレッジで青春を過ごした(NYU卒業生)人で、映画の時代背景を良く理解しておりきっちりと映画を仕上げています。

“ロック・オペラ”としては楽曲が弱い(The Whoの「Tommy」、この映画とは双子である「ムーラン・ルージュ」等と比較して)とか、前半の個々のキャラクター紹介・点描がちょっとたるいとか、ステージに比べると熱気が足りないとか(あたりまえですが)、色々弱点はあるのですが、それを補ってなお力のある作品。最近で最も“ニューヨークな映画”でもあります。

ついに日本でも4月公開が決定したとの事(公式サイト)なので、(私のように)お見逃しのないように。人気blogランキングに参加中。是非ご支援を   banner_02

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2006年2月 3日 (金)

「16ブロックス」16 Blocks プレビュー

sixteen_blocksシュワルツネッガーが政治の世界に去り、スタローンは廃人になってしまい(何故今、「ロッキー」と「ランボー」の続編?)、ヴァンダムやセガールはB級の枠を超えられずで、アメリカのアクション・ヒーローもなんだか寂しくなってしまった今日この頃ですが、最後の孤塁はブルース・ウィリス。2006年はこの「16 Blocks」「Alpha Dog」 「Lucky Number Slevin」そして「Over the Hedge (アニメ・声のみ)」と4本も新作が予定されていますが、まずは「ホステージ」に続くアクション作品。

ニューヨークの刑事ブルース・ウィリスの任務は、口数の多い犯罪証人モス・デフを裁判所までのたった16ブロック先まで届ける事だったのだが・・・・というアクション・アドベンチャー。次々と襲い来る危機にWhite & Blackの主人公コンビが立ち向かうというのが、なんだか「ダイハード3」か「リーサル・ウェポン」ですが、後者のシリーズの監督のリチャード・ドナーが監督を務めています。続きに作品情報あり。
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2006年1月 7日 (土)

ブロードウェイから映画へ:「プロデューサーズ」 レビュー

2006年3月15日追記:日本公開は2006年4月8日から。詳細は日本版公式サイトをご覧下さい。同じくブロードウェイのミュージカルから映画になった「RENT」についてはこちら
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producers1ブロードウェイのミュージカルは一晩1000人程度の人しか見れないのに比べ、映画なら世界中が何百万人と見る事が出来ます。生のステージは$100($500のVIP席が出来たのはこの「プロデューサーズ」が最初)もするのに映画は入場料$10以下で楽しめます。ブロードウェイが見にいけない人にも気軽に楽しんでもらえるのが、映画の良いところ。このミュージカル映画版「プロデューサーズ」はそんな目的で作られた映画に思えます。

これは私がニューヨークに住んでいた頃に大ヒットしていた抱腹絶倒ブロードウェイ・ミュージカルの映画化(勿論、今でも上演中)。とにかくチケットを手に入れるのが大変で、特にやっと取れて見に行ったら、主演コンビの内ネイザン・レーンが病欠だったという悲しい落ちのついた作品。翌年のトニー賞で最多の12部門を受賞して、更にチケットが取れなくなってしまい、そのうちにオリジナル・キャスト・ネイザン・レーンとマシュー・ブロデリック(サラ・ジェシカ・パーカーの実夫)は交代してしまって涙を呑んでおりました(2004年初めに期間限定でリターンしていましたが、まったくチケット無し)。

ブロードウェイで儲けるためには、資金をかき集めさっさと失敗し(どんな手を使ってでも払い戻しは無し)、集まったお金を持って高飛びが一番。わざわざ失敗作作りの為に史上最低の脚本、最低の演出家、そして英語もしゃべれないお馬鹿な主演女優(兼秘書&受付)を選ぶ、悪徳プロデューサーと元会計士、現プロデューサー希望のコンビの活躍(?)を描くこの作品自体が元々1968年のジーン・ワイルダー主演、メル・ブルックス監督の映画を原作。映画->ブロードウェイ・ミュージカル->今回のミュージカル映画という数奇な運命を辿りました(現在同じパターンで「ヘアスプレイ」も準備中とか)。オリジナルのメル・ブルックスが製作にまわり、ブロードウェイ版のスーザン・ストロマンが監督デビュー。ブロードウェイのオリジナル・キャストのレーン&ブロデリックに加えて、そのおばかな女優/秘書/受付にウマ・サーマン(ニコール・キッドマン降板)と才能のない作家のウィル・ファレル(ニコールがおりてい無かったら「奥さまは魔女」だった?)も歌って踊ります。

で、映画の方は全くブロードウェイ版に忠実な内容。あまりに忠実過ぎて舞台中継を見ているような、物足りなさ、即ちステージの熱気と観客のリアクションがない&「シカゴ」にあったような映画ならではのサプライズがないという弱点もあるのですが、観客は爆笑の連続。とにかくヒットラー、ゲイ等を徹底的にちゃかした毒(ドイツの人が見たらどうするんでしょうか)は健在で、ウィル・ファレルのやりすぎなくらいなエキセントリックな演技が笑わせてくれます。ウィル・ファレルと同じくTV[サタデーナイトライブ]出身のジョン・ロビッツも華を添えています。

エンドタイトルの二曲目をウィルファレルが歌っていますが、これば爆笑物の内容なので是非最後まで聞いてください。嬉しいおまけもついています。

作品情報は過去記事:「プロデューサーズ」The Producers(2005)2005年10月 8日 をご覧下さい。

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2006年1月 2日 (月)

A Happy New Year from New York

TimesSq皆さま、あけましておめでとうございます。

ただ今、ニューヨークのグランドセントラルステーションのそばのスターバックスからの新年のご挨拶です。
旧年中は大変、お世話になりました。本年も、「USAのんびり亭」日記、そして「USAのんびり亭」映画情報、音楽情報「The Song Remains The Same」、そして全ての原点「マンハッタンでのんびりと」をよろしくお願い致します。

今年の誓いとしまして新発表:「ニューヨーク」に関してはこれをまた分離独立しまして、新たに別ブログを立ち上げます。内用に関しましては近々ご紹介させて頂きますので、お楽しみに。

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2005年12月18日 (日)

「キング・コング」King Kong (2005・レヴュー)

12月28日追記:多くのトラックバックありがとうございます。主演を勤めたナオミ・ワッツに関するエントリー:「キング・コング女優の明日はどっちだ?ナオミ・ワッツ」を追加しました。
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king_kong2昔、怪獣小僧だった男の子だったら誰でも自分のお気に入りの作品を、自分の最新のテクノロジーと好きな俳優を使ってリメークしてみたいと思った事があるのではないでしょうか。私の場合は、やはり最初の「ゴジラ」、そして「ガメラVSギャオス」でそれをやって見たかったのですが、そのゴジラ・ガメラ等のモンスターの始祖・キング・コングでやっちゃったのが製作・脚本・監督ピーター・ジャクソン。9歳の時に見たと言う元祖「キング・コング(1933年版)」を忠実かつ、最新テクノロジーで堂々2005年水準の娯楽映画に仕上げました。ストーリーの展開も、結末も知っている私のようなオールドファンが見て、3時間(187分)飽きるところ無し。

前半のNY部分が長すぎると思う方もいるかも知れませんが、ここの部分をたっぷりこってり描くことで、人間のドラマ部分と、特撮部分が遊離しないように気を配っています。細やかな大不況時代のNY描写は年代こそ違え、「ゴッドファーザー」「ギャングス・イン・ニューヨーク」のようなドラマの如し。「起承転結」の「起」がうまく出来ているので、中盤の見せ場「髑髏島」を挟んで、NYの「結」がぴしりと決まります。演出的に凄いなあと思うのは、鎖からコングが解き放たれた以降はほぼラストまで、セリフ最小限で映像で魅せ続けること。不覚にもラストはCGの目の演技に泣かされそうになりました。

怪獣映画(だから子供向けじゃないの?)、長すぎる、最後は・・・・・なんでしょう?ともし食わず嫌いでまだ劇場に足を運んでいない方、是非。自宅に50インチ以上のホームシアターがないのならば、とにかく劇場で見る事をお勧めします。アメリカでも絶賛の連続で、ひょっとして賛否が分かれる「SAYURI」あたりを抜いてアカデミー賞候補に浮上する可能性有。

以下、”続き”に小ネタ、別ポスター等あり。

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2005年11月18日 (金)

「グッドナイト・アンド・グッドラック」Good Night, and Good Luck(レヴュー)

goodnightアメリカの政治、社会、そしてメディアの暗黒の歴史である「赤狩り」の時代(1950年代)、そしてその推進者だったジョセフ・マッカーシー上院議員。誰もがその恐怖に声を上げられなかった時代に、声を高らかに反旗を翻した伝説のCBSのTVキャスター・ジャーナリスト、エドワード・R・マルロー(デビット・ストラザーン)と彼と共に戦った男たちを描く骨太の社会派ドラマ。現時点で2006年のアカデミー賞の有力候補と目されています。

エドワード・R・マルローについては、その後の時代のジャーナリズムに大きな影響を与えた存在(特にヴェトナム戦争報道のあり方に大きな影響をもたらした)として、名前は知っていましたが、なるほど、こんな時代と番組(See It Now)があったのだという事実の重み、そしてTVというメディアを活用した対決の迫力に、知的興奮を味わいました。「ジャーヘッド(湾岸戦争を描いてイラク戦争と変わらぬ戦争の真理を語る)」に続き、過去の事例(赤狩り)を描きながら、現代の問題(ブッシュの時代の閉塞的なメディア状況)について映画を使ってコメントするという手法。アメリカ映画はまだまだ捨てたモンじゃありません。

転換時に流れるダイアン・リーブスのしっとりしたJazzナンバーが時代の空気を伝える中、マルローを演じるストラザーン、彼を支える辣腕プロデューサーにジョージ・クルーニー(監督も兼ねる)、番組制作スタッフにロバート・ダウニーJr、ジェフ・ダニエルズ、そして紅一点パトリシア・クラークソン。苦悩する社主にフランク・ランジェラといった俳優達のアンサンブルで魅せてくれます。で、肝となる“悪役”マッカーシーを誰が演じているかは是非、公開まで知らないほうが良いかと。何故この映画を白黒でとったか、腑に落ちます。二作目にしてクルーニー監督、堂々たる風格。

ほとんどがスタジオの中で起き、セリフが多い点など(英語の聞き取り能力がもっとあればと痛切に反省)密室劇、舞台劇の趣あり(11/19追記:監督・クルーニーとしては、当時の”生”ドラマ、”生”ラジオドラマの迫力と緊迫感を再現したかったとの事。なるほど納得-「ER」でもやってましたなあ)。スケール感に乏しい点で、作品賞の絶対本命と言い切れない所ではありますが、少なくとも俳優陣が演技部門で沸かしてくれるでしょう。

・ちなみに日本の東北新社がどかんと共同制作会社とクレジットされているのは痛快。ぱちぱちぱち。
・番組でしゃべりながらタバコをすぱすぱすっている主人公(これが原因でマローは癌で亡くなる)。時代の流れを感じさせます。

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2005年10月21日 (金)

The Concert for New York City

CFNYC2私にとっての10月20日は「The Concert for New York Cityの日」。

丁度4年前、2001年の10月20日にマジソン・スクエア・ガーデンで「The Concert for New York City」は行われました。これは2001年9月11日のテロで亡くなった方々、特にワールド・トレード・センターで救出活動にあたり亡くなった消防関係者、警察関係者とその遺族の為に行われたチャリティ・コンサート。

ポール・マッカートニーミック&キース、クラプトン、エルトン・ジョン、ビリー・ジョエル、ボン・ジョビ、ザ・フー、デステニーズ・チャイルド、バックストリート・ボーイズといった超豪華ミュージシャンが出演。

これに加えハリソンフォード、ロバート・デ・ニーロ、レオナルド・ディカプリオ、ハリー・ベリー、スーザン・サランドン、ナタリー・ポートマン、メグライアン、リチャード・ギアといったハリウッドスター、そしてクリントン夫妻、ジュリアーニ市長(当時)、ジョー・トーレ(ヤンキース監督)といった政治・スポーツの大物がスピーチで沸かせ、泣かせ、ビリー・クリスタル、マイク・マイヤーズ、アダム・サンドラー、ウィル・ファレルのサタデーナイトライブOBオールスターにジム・キャリーが笑わせるという大イベント。

コンサートの間のつなぎとしてマーティン・スコセージ、ウッディ・アレン、ケビン・スミス等がニューヨークを題材にした短編映画をこのイベントの為に作ってきたというおまけつき。コンサート全体の製作にはミラマックスがあたっています。

映画とは違いますが、二度と見られないような映画スター&ミュージシャン、コメディアンの共演。是非機会があればDVDでご覧下さい。詳しいコンサートの中身につきましてはこちらをお読みくださいませ。

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2005年9月15日 (木)

ニューヨークな映画たち・Part II

お知らせ:
本日9月14日から18日まで、ニューヨーク遠征の為に、「のんびり亭」各店の更新はお休み致します。新しい記事のUpは18日夜以降となりますので、よろしくお願い致します。またのお越しをお待ちしております。
のんびり亭・亭主敬白

ニューヨークな映画たち・Part Iから続きます。

fame1フェーム」Fame
New York のダンサー達、ミュージシャン達、そして映画人、演劇人を養成するいわゆる、Performing Arts Schoolを舞台にした70年代終わりの青春群像劇。学食の片隅で誰かが叩くドラムスティックにピアノが被さり、あるものは踊り出し、あるものは歌いだして渾然一体となって爆発する「Hot Lunch Jam」のシ-ンは今見ても鳥肌もの(ポスターはそのシーンの一部)。こうした様々なエピソードの積み重ねが、きらきらしていて、ニューヨークなんて遠く離れた世界で暮らしていた私には眩しかった事を思い出します。主題歌の「FAME」を路上で歌い踊るシーンでバックに「サッポロ」の看板が見えています。その後、TV番組シリーズ、ミュージカルにもなったアランパーカー監督作品(1980年)。


フレンチ・コネクション」The French Connection
フランスからの麻薬輸入ルート(フレンチ・コネクション)を追うNY市警(NYPD)刑事たちの活躍を、全編ニューヨーク・ロケで、ドキュメンターのような乾いた映像でみせるこの作品は、高架線上の地下鉄の追跡するシーン(ジャクソンハイツ?)で、有名です。優雅な犯罪者と猥雑な刑事たちが交錯するグランド・セントラル・ステーションの尾行シーンも印象的。ジーン・ハックマンの出世作。監督のウィリアム・フリードキンはこの後、乾いて冷たいタッチで「エクソシスト」を撮り、刑事物に続きホラー映画でも新しい流れを生み出しました(1971年)。

WHMS「恋人たちの予感 」WHEN HARRY MET SALLY...
男と女に友情は成立するのか?の葛藤を出会いから11年という時間の中で、しゃれた会話と細かな描写で描くラブコメの基本を作った作品。主役の一人メグ・ライアンがラブコメの女王になるきっかけにもなった作品です(彼女とビリー・クリスタルは共にNYU出身)。ワシントン・スクエアやセントラル・パーク(ポスターの足元は秋ですね)の風景、有名なカッツ・デリでのフェイク・オーガズムシーン等ニューヨークの風景が一杯。最近不調のロブ・ライナー監督と、脚本が「ユーガットメイル」「奥さまは魔女」のノーラ・エフロン(1989年)。

更に続きます。

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2005年9月13日 (火)

「リトル・マンハッタン」Little Manhattan

littlemanhattan1マンハッタンを舞台にした10歳の子供たちの初恋の物語。ストーリー、タイトルとも「リトル・ロマンス(ジョージ・ロイ・ヒル監督、天才美少女ダイアン・レイン!こちらはパリ、ヴェニスが舞台だった記憶が)を、思い起こさせます。主演の男の子を演じるジョシュ・ハッチャーソンは「ポーラー・エクスプレス」「Kicking & Screaming(ウィル・ファレル主演コメディ)、「ハウルの動く城」の声優、この「リトル・マンハッタン」Little Manhattan、そして年末公開のファンタジー「Zathura」に出演と、めきめき頭角を現しつつある子役。「Sex and The City」のミランダことシンシア・ニクソンも出ています。

ポスターのマンハッタン・スカイライン(高層ビル街遠望)にワールド・トレード・センターがないのが、ちょっと悲しく切ないですね。ニューヨークな映画たち2005年版。


「リトル・マンハッタン」Little Manhattan
分野: コメディ、ドラマ、ロマンス
米国公開日: 2005年9月30日New York先行公開
米国版公式サイト
米国配給会社: 20th Century Fox
日本公開日: 未定
主演: Josh Hutcherson, Charlie Ray, Bradley Whitford, Cynthia Nixon, Jonah Meyerson
監督: Mark Levin, Jennifer Flackett
製作: Arnon Milchan, Gavin Polone

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2005年9月12日 (月)

ニューヨークな映画たち・Part I

あれから4年たったニューヨークですが、今週久方ぶりに行って参ります。ニューヨーク気分を盛り上げる映画のご紹介。まずは過去の映画から。

taxidriverタクシー・ドライバー」:
危険で、暴力的で、猥雑なニューヨークの「闇」のなんと魅力的だったことか。マンホールから湧き出る水蒸気の中を走るタクシーとそのドライバー・ロバート・デ・ニーロ。デニーロ、ジョディ・フォスター、シビル・シェパード、ハービー・カイテル等の出演者のキャリアの転機ともなった、マーティン・スコセージ監督作品。

恋のためらい・フランキー&ジョニー」:
舞台劇の映画化だけあって、速いテンポで繰り出される会話と、生活感あふれた登場人物の描写が楽しいアル・パチーノ(無所帰り男)とミシェル・ファイファー(訳あり女)の大人のロマンス。レストランで店員(不法滞在者)の長電話を止めようとして、「ほら、イミグレが来たわよ!」というと、客が皆逃げてしまうというギャグをいまでも、憶えています。

スパイダーマン2」:
ヒーローものじゃなければ、マンハッタンを舞台にしたピーター、ハリーそしてMJの青春物語。ビルがなければ戦えないスパイダーマンはニューヨーク限定ヒーロー(?)。未だニューヨークが犯罪都市扱いなのは大いに不満ですが(パブリックライブラリーの前で週末殺人はないと思いますが)、ハリウッド映画なので仕方がないのかな?

続きます。

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