ゲット・スマート(「それゆけスマート」Get Smart)
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秋の一押し作品。ジョン・ウォーターズの同名カルトムービーー>ブロードウェイミュージカルとなって大ヒットー>ミュージカル映画化という「プロデューサーズ」パターンですが、「プロデューサーズ」より良く出来てます。元の作品の監督ジョン・ウォータースがイメージそのままの役柄でちょい役をしているのでお楽しみに。
お久しぶりのミシェル・ファイファーはこの作品と「スターダスト」で続けざまに悪役。でもこちらの方で歌って踊ってアカデミー賞の助演女優賞候補の声も。元作品でディバインが演じた主人公の母親役を特殊メークでしているのがジョン・トラボルタでこちらにも助演女優賞候補の声(!?)。考えて見ればトラボルタは「グリース」の主演でファイファーは「グリース2」がデビュー作、またファイファーとクリストファー・ウォーケンは「バットマン・リターンズ」で殺しあっていた仲。
●より詳しい作品に関しての考察近日。続きに作品情報
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お見事。優れた犯罪アクション映画であり、現時点で本年度の最高の作品。アメリカでの批評を読むとスコセッシ作品としては“「グッドフェローズ」以来の優れた作品”という言い方が出ていますが、個人的には「グッドフェローズ」よりも上。「ギャングス・オブ・ニューヨーク」「アビエイター」でアカデミー賞にもう一歩だったスコセッシ・ディカプリオコンビに悲願の栄冠をもたらすかも知れません★。
原作にあたる香港映画「インファナル・アフェア」の舞台である香港闇社会を、アイリッシュ・マフィアの跋扈するサウス・ボストンに移し変え★★、警官に潜入した犯罪組織の男と犯罪組織に潜入した警官の二人の男。常に死と背中合わせの緊張感の中で、生き残る唯一の方法は敵対する組織内“潜入者”を見つけ出し抹殺すること。お互いに顔も知らない二人が、自分の影に怯えつつ、生死をかけて激突します。
最近のリメークはやりのアメリカ映画をお嘆きの方も多いと思いますが、逆にリメークの強みもあります。それはきちんとした設計図(脚本)が既に出来ている為、その上に安心して力のあるスタッフ&役者達を乗せて存分に個性を引き出すことに集中出来ること。
演技では、繊細で脆いレオナルド・ディカプリオVS自信に満ちたマット・ディーモンの若手の駆け引きも素晴らしいのですが、やはり今回はジャック・ニコルソン。威厳と愛嬌を持ちながら、ちょっと気に入らなければ即相手の頭を打ち抜くようなぴりぴりとした狂気を撒き散らして、二人の運命を握る組織のボス・フランク・コステロを演じています。スコセッシと言えば、デニーロとのコンビが名高いのですが、今までニコルソンと組んだ事が無かったのが不思議。警察側幹部マーティン・シーン、マイク・ウォールバーグ、そしてアレック・ボールドウィンの3人も素晴らしいのですが、一人で対抗してしまうその存在感は圧巻です(犯罪組織幹部レイ・ウィンストンにもご注目を)。そしてこの男臭い世界の中で、注目は対決する二人の男から愛される運命の女性マドリンを演じるヴェラ・ファーミガ。精神科医という知的な役柄を演じながら、二人の男を惹きつけて行く色気は只者ではありません。これまでは独立系の映画で活躍してきた人ですが、今後化ける可能性あり。
スタッフに関しては、撮影(マイケル・ボールドハウス)も編集(名コンビ・セルマ・シューンメイカー)も巧みですが、個人的に特筆したいのは音楽。ハワード・ショアの音楽+相変わらずのスコセッシ選曲の上手さ。“戦争、レイプ、殺人。嵐が吹き荒れている。もし隠れる場所を見つける事が出来なければ、俺は吹き消されてしまう。誰か俺に隠れる場所をくれ”と歌うザ・ローリング・ストーンズの名曲“ギミーシェルター”、そして“私は、快適な麻痺に落ちてゆく”と歌うピンク・フロイド“コンフォタブリー・ナム”(映画ではアイランド系・バン・モリソンのバージョン)を、そして地元ボストンのバンド・ドロップキック・マーフィのアイリッシュ的でかつヘビーな“I'm Shipping Up To Boston”の予告編で使われている3曲が、分散した形で効果的に使われています。
こうした役者&スタッフを存分に操って、スコッセッシが本領を発揮したずしんとヘヴィなドラマ&アクション。1年半前のアカデミー賞の復讐を果たすときはやってきました。日本公開は来年1月★★★との事ですが是非お楽しみに(注:かなり血生臭いので、ご注意を)。
★「ミリオンダラー・ベイビー」で「アビエイター」を逆転、墜落させた最強のライバル・イーストウッドの「父親たちの星条旗」が今週末に登場しますが。スコッセッシVSイーストウッドの重量級再戦も見もの。
★★その雰囲気はライバル・イーストウッドの「ミスティック・リバー」にそっくり。あの映画も同じ場所で育った三人の男が、犯罪者、犯罪犠牲者、そして警官になる映画でした。ボストンはアイルランド系住民がアメリカで最も多く、U2のコンサートが最も盛り上がる場所。
★★★ 日本公式サイト
過去記事:ザ・ディパーティッド(インターナルインファナル・アフェア)/ The Departed プレビュー別ポスターあり
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★アカデミー賞候補の呼び声も高く、遂に日本公開。実際の感想はこちら:やられました、「ディパーテッド」
9月3日追記:新ポスター登場!予告編は”続き”にあります
レオナルド・ディカプリオ、マット・ディーモン、マーク・ウォールバーグに加えジャック・ニコルソン、更にアレック・ボールドウィン、マーティン・シーンが脇を固めるという超豪華キャスト。そしてディカプリオとは3度目の組み合わせとなる巨匠マーティン・スコセッシ監督の新作は香港映画の「インファナル・アフェア」のリメイクである「ザ・ディパーティッド」/ The Departed。舞台をボストンに移し変え、警官とギャングとの狭間に揺れ動く人間達のドラマを描きます。個人的には何故か今までなかったスコセッシ&ニコルソンの組み合わせに期待。
遂にポスター、予告編が登場しましたがBGMのカッコいいこと。ローリング・ストーンズのギミー・シェルターのイントロから終わりのコンフォタブリー・ナム(ピンクフロイドのカヴァー、誰かが思い出せず悩んでいます・こちらでピンクフロイド版聞けます)まで、わくわくします(本編には使われない事が多いのですが)。
★2006.8.12追記
JCRさんからご指摘を頂きまして、予告編にて使われいるのは
"Comfortably Numb" - Van Morrison & The Band
"Gimme Shelter" - The Rolling Stones
"I'm Shipping Up To Boston" - Dropkick Murphys
である事が判明。情報どうもありがとうございました(情報元こちら)
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2006.8.20追記:
既にいくつかの”感想”が出てきていますが、皆さん結構辛口。事前にマイケル・マンの作品の味を知っていないと、”マイアミ・バイス”の看板を見てお洒落でトロピカルな雰囲気のシーフード・レストランだと思って入ったら、同じシーフードでも頑固親父のにぎる鮨屋だったということになります(味は結構良いのですが・下にも書いた「バッド・ボーイズ」はファーストフード?)。これからご覧になる方はご注意を。




TV版「マイアミ・バイス」ファンの皆さま、残念でした。マイケル・マン監督作品ファンの皆さま、お待ちどう様でした。2006年劇場映画版「マイアミ・バイス」は、TV版の持っていたトロピカル・カラーも、ヤン・ハマーも、グレン・フライも封印し、監督得意の光と影が交差する独特世界の中で、リアル銃弾が飛び交う重厚な映画。ハリウッドのアクション映画の定石(巻頭でまず一発見せ場、中盤に5~10分ごとに山場を配して、ラスト前に大クライマックス、そしてカタルシス)にはまらないマイケル・マン的世界(「ヒート」「コラテラル」)。
マイアミ警察特捜課(=マイアミ・バイス)で活躍する2人の刑事、ソニー・クロケット(コリン・ファレル)とリカルド・タブス(ジェイミー・フォックス)。まるで正反対のキャラを持つこの名コンビに課せられた指名は、FBIすら失敗した南米発マイアミ経由アメリカを結ぶドラッグ密輸コネクション摘発を目指し、南米の犯罪組織と接触するという超危険なミッション。ドラッグ・ディーラーになりすまし、謎の多い中華系女性(コン・リー)を通じ敵の組織と接触するが、組織の魔の手は近辺に迫っていた・・・
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ラブコメ全盛の最近には珍しいコメではないロマンス映画。これを旧ラブコメ女王サンドラ・ブロックとラブコメには向かないキアヌ・リーブス★の「スピード」コンビが演じます。韓国映画「イルマーレ」のリメイクと聞いて、安易な企画じゃないのかとちょっとなめてかかっていたら結構うるうる。主演二人が既に若くない所が逆に効いていて大人のロマンス映画になっていました(大ヒットとは言えずとも、低予算で$50M越えは十分合格興行数字。私の観た時は年配観客多し)。
シカゴ郊外の湖畔の家から出て行く医師サンドラ・ブロックとその家に新しく入居した建築家キアヌ・リーブス。この同じ家の新旧住居人の間で、ふとした事から手紙のやり取りが始まりますが、同時に二人は奇妙な事実に気がつきます。時空を越えた二人は結ばれる事が出来るのか、それとも悲劇的な結末を迎えるのか・・・
元になった韓国映画「イルマーレ(イタリア語の“海辺”の意味・今回は“湖畔”に変えてあるので、日本公開タイトルは変)」を、見ていないので比較が出来ないのですが、元作品のファンタジー・SF色を消して、それぞれの私生活、仕事ぶり等の描写を多目に盛り込む事により現実味を加えて、もうすこし上の年齢層を狙ったのではないかと推測します。シカゴ=アーキテクト(建築)の街という舞台背景の味付けが、美しい風景を提供すると同時に、キアヌと建築家フランク・ロイド・ライトを髣髴とさせる父親(「インサイドマン」に続き元気なクリストファー・プラマー)の関係を生かしています。サンドラ・ブロックがシカゴの地下鉄のホームに立っていると、誰かが線路に落ちるんじゃないかと心配になりますが★★、しっとりと大人の感じを出しています(年齢的にはラブ・コメのきつくなってくる時期)。
同一部屋の時間差同居物語+ファンタジーをリーズ・ウィザースプーンでやると、昨年の「ジャスト・ライク・ヘブン(女性が仕事中毒の女医な点共通)」でコメディにならざるを得ませんが、こちらはもう少し「ロマンスに部屋貸します」。「スピード」では若さに任せて突っ走っていた二人の成長を是非お楽しみ下さい。
P.S
一つだけ文句。劇中重要な役割を持つ曲がポール・マッカートニーの2005年のアルバム“Chaos and Creation in the Backyard”収録曲「This Never Happened Before」。良い曲ですが200○年にかかっているのはおかしくないかなあ。
過去記事:「イルマーレ」The Lake House(「ザ・レイク・ハウス」から改定)
★「スイート・ノーベンバー」酷かったなあ。
★ ★「あなたの寝ている間に」の事。シカゴを舞台にしたロマンスだとつい先日の「ザ・ブレイク・アップ」、サスペンスだと昨年の「ディレイルド」と共にジェニファー・アニストン映画。病院勤務は「逃亡者」。日本映画「Shall We ダンス?」のリメーク「Shall We Dance?」もシカゴでしたね。
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2006.9.13予告編追加:
9月6日追記:新ポスター追加。

昨日、一昨日とお伝えしたように貞子に伽椰子に俊夫と日本のお化けの米国進出に、ハリウッド側も迎撃体制。でも出てくるのがダミアン(オーメン)にレザーフェイス(テキサス・チェーンソー)と何故か昔の大スターばかり。それでいいのかハリウッド。
ホラーというより“スラッシャー”映画として一分野を築いた「悪魔のいけにえ」こと“Texas Chainsaw Massacre(テキサス電動鋸虐殺)”。そのリメーク“テキサス・チェーンソー”が結構当った為に、今度はその主人公レザーフェイスの誕生に焦点を当てた新作がこちら。あらゆる伝説には始まりがある・・・という予告編は「スターウォーズ・Episode I」の乗り。ハロウィーンにはレザーフェイスVS伽椰子の興行戦争です。
続きに作品情報(予告編は米国サイトにあり・残酷描写を含むため時間限定公開)
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その1「The Juon2」に続きましての登場は、黒沢清監督の2001年作品「回路」のハリウッド版リメイク「Pulse」。携帯を通じて別の世界に繋がってしまう設定がスティーブン・キングの最新小説「Cell」の中でおきるPulseと呼ばれる大破局に似ていますが、こちらはこじんまりと恐怖が忍び寄ります。全く知らない若手キャストゆえに怖さ倍増。ポスターが怖い・・・・
続きに作品情報(予告編あり) 人気blogランキング参加中。 
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いよいよ公開が迫ってきてどんどん予告編が新しくなっています。昨年の紹介記事に新キャラクター・ポスター等を追加しましたのでご覧下さい(刑事がNo RuleでNo Lawじゃ、まずいと思うのですが)。
★ 「マイアミ・バイス」Miami Vice (予告)
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「レイク・ハウス」The Lake House
分野: ロマンス/ドラマ/リメーク
米国公開日: 2006年6月16日(拡大公開)
米国公式サイト:http://thelakehousemovie.warnerbros.com/
米国配給会社: Warner Bros. Pictures Distribution
日本公開日:未定
主演:Sandra Bullock, Keanu Reeves, Dylan Walsh, Shohreh Aghdashloo, Christopher Plummer
監督:Alejandro Agresti
製作:Mary McLaglen, Erwin Stoff, Robert Kirby
上映時間:未定
レイティング:未定

「スピード2」では、別れてしまったはずのキアヌ・リーブス&サンドラ・ブロックが復縁(?)する新作は、韓国映画「イルマーレ」のリメーク。韓国では”海”だった設定がここでは”湖”。湖畔の家で起きる不思議な出来事。時空を超えたラブレター。果たして二人は結ばれる事が出来るのか?なんとなく昨年の「ジャスト・ライク・ヘブン」を思わせますが(勿論こちらの方が「イルマーレ」より後)、この二人の組み合わせが今、お客さんを呼べるかどうかに注目。 人気blogランキング参加中。 
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勿論1976年に公開されたホラー映画の名作「オーメン」の30年ぶりのリメーク。呪われし悪魔の子・ダミアンを巡っての恐怖の基本は同じ模様ですが、勿論アップグレードしているはず。当時はグレゴリー・ペックがホラー映画に出る事で話題でしたが、今回は地味目のメンバー。6年6月6日公開!と安易に決められた企画じゃないことを祈ります。
「オーメン」The Omen (2006)
分野: ホラー/サスペンス/リメーク
米国公開日: 2006年6月6日(拡大公開)
米国公式サイト:http://www.theomenmovie.com/
米国配給会社: 20th Century Fox Distribution
日本公開日:2006年6月
主演:Julia Stiles, Liev Schreiber, Mia Farrow, David Thewlis, Pete Postlethwaite
監督:John Moore
製作:Glenn Williamson, John Moore, Jeffrey Stott
上映時間:105分
レイティング:未定
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「M:I:III」に続くこの夏の大作の第二弾は「ポセイドン」。こちらも公開初日の本日行って来ましたが、やはり続編じゃないと厳しいのでしょうか。大体半分の入り。でも内容的にはこれが見事なくらい古典的な「パニック映画(アメリカでデザスター・ムービー)で、豪華幕の内弁当的な楽しさをエンジョイしました。
北大西洋を航行中の超豪華客船ポセイドン号を突然襲う大津波。転覆し全てが天地逆となってしまった船内の生き残りの人々。パーティルームに残れば安全とのキャプテンの制止を振り切って上層部(すなわち船底)を目指すギヤンブラー・ディラン(ジュッシュ・ルーカス)。彼に従うシングルマザー・マギー(ジャシンダ・バーネット)と息子コナー。元ニューヨーク市長&元消防士がラムジー(カート・ラッセル)は、クラブに閉じ込められた娘ジェニファー(エミリー・ロッサム)とそのボーイフレンド・クリス(マイク・ヴォーゲル)を救出するために否応なく、ボーイフレンドに捨てられ自暴自棄になっていた初老の建築家ネルソン(リチャード・ドレイファス)は構造上の不安から、この決死の脱出に同行します。彼らを待ち受ける運命は、そして誰が生き残れるのか?
勿論1972年に公開されパニック映画分野の原型を築いた名作「ポセイドン・アドベンチャー」のリメイク。設定はまったく同じですが、キャラクターは別(ゆえに誰が生き残るのかのスリルは新しい)。この30年の映画技術(CG/SFX/スタント等など)の進歩はすさまじく、水量10倍、炎20倍。水物得意(「Uボート」「パーフェクトストーム」)のウォルガング・ピーターセン監督は、この内容を大作としては珍しく98分に詰め込んでおり(なにせ人物紹介も程ほどに、津波が船をヒットするまで15分。旧作は全体で117分)、まさに見せ場の連続で飽きさせません。きちんとお金をかけて、映画ならではのマジックを盛り込んだ“娯楽超大作”。
ただ~し(以下弱点については続きをご覧ください)。
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基本的には、これから見る人の為にネタバレせず、楽しく紹介して行こうと思っている本のんびり亭映画情報なのですが、期待していただけに、ちょいと滑った感ありだったのがこの作品。
スティーブ・マーティン、ジャン・レノ、ケビン・クライン、そしてビヨンセ・ノウルズ(映画に出るときはフルネーム)、意外なゲスト、世界で最も多く着メロに使われているというあの有名なヘンリー・マンシーニのテーマ曲、期待を裏切らないオープニングアニメと色々な要素は揃っているのですが、肝心のギャグがうまく転がっていませんでした。全米NO1ヒットになり、その後も安定した動員は続けているようですので、たぶん私の過剰期待が原因なのだと思うのですが、喜劇とはかくも難しいもの。
是非ピーター・セラーズがクルーゾー警部に扮したの昔のシリーズのことは忘れて軽い気持ちでご覧下さい。個人的にはビヨンセに“映画スター“の華があってこれからが楽しみ(次回作の「ドリームガールズ」紹介はこちら)。
「ピンク・パンサー」The Pink Panther
分野: コメディ・アクション・アドベンチャー
米国公開日: 2006年2月10日
米国版公式サイト :http://www.sonypictures.com/movies/thepinkpanther/
米国流通会社: MGM Distribution Company
日本公開日: 2006年
主演: Kevin Kline, Steve Martin, Jean Reno, Emily Mortimer, Beyoncé Knowles
監督: Shawn Levy
製作: Joe Medjuck, Tom Pollock, Tracey Trench
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2006年3月15日追記:日本公開は2006年4月8日から。詳細は日本版公式サイトをご覧下さい。同じくブロードウェイのミュージカルから映画になった「RENT」についてはこちら。
ブロードウェイのミュージカルは一晩1000人程度の人しか見れないのに比べ、映画なら世界中が何百万人と見る事が出来ます。生のステージは$100($500のVIP席が出来たのはこの「プロデューサーズ」が最初)もするのに映画は入場料$10以下で楽しめます。ブロードウェイが見にいけない人にも気軽に楽しんでもらえるのが、映画の良いところ。このミュージカル映画版「プロデューサーズ」はそんな目的で作られた映画に思えます。
これは私がニューヨークに住んでいた頃に大ヒットしていた抱腹絶倒ブロードウェイ・ミュージカルの映画化(勿論、今でも上演中)。とにかくチケットを手に入れるのが大変で、特にやっと取れて見に行ったら、主演コンビの内ネイザン・レーンが病欠だったという悲しい落ちのついた作品。翌年のトニー賞で最多の12部門を受賞して、更にチケットが取れなくなってしまい、そのうちにオリジナル・キャスト・ネイザン・レーンとマシュー・ブロデリック(サラ・ジェシカ・パーカーの実夫)は交代してしまって涙を呑んでおりました(2004年初めに期間限定でリターンしていましたが、まったくチケット無し)。
ブロードウェイで儲けるためには、資金をかき集めさっさと失敗し(どんな手を使ってでも払い戻しは無し)、集まったお金を持って高飛びが一番。わざわざ失敗作作りの為に史上最低の脚本、最低の演出家、そして英語もしゃべれないお馬鹿な主演女優(兼秘書&受付)を選ぶ、悪徳プロデューサーと元会計士、現プロデューサー希望のコンビの活躍(?)を描くこの作品自体が元々1968年のジーン・ワイルダー主演、メル・ブルックス監督の映画を原作。映画->ブロードウェイ・ミュージカル->今回のミュージカル映画という数奇な運命を辿りました(現在同じパターンで「ヘアスプレイ」も準備中とか)。オリジナルのメル・ブルックスが製作にまわり、ブロードウェイ版のスーザン・ストロマンが監督デビュー。ブロードウェイのオリジナル・キャストのレーン&ブロデリックに加えて、そのおばかな女優/秘書/受付にウマ・サーマン(ニコール・キッドマン降板)と才能のない作家のウィル・ファレル(ニコールがおりてい無かったら「奥さまは魔女」だった?)も歌って踊ります。
で、映画の方は全くブロードウェイ版に忠実な内容。あまりに忠実過ぎて舞台中継を見ているような、物足りなさ、即ちステージの熱気と観客のリアクションがない&「シカゴ」にあったような映画ならではのサプライズがないという弱点もあるのですが、観客は爆笑の連続。とにかくヒットラー、ゲイ等を徹底的にちゃかした毒(ドイツの人が見たらどうするんでしょうか)は健在で、ウィル・ファレルのやりすぎなくらいなエキセントリックな演技が笑わせてくれます。ウィル・ファレルと同じくTV[サタデーナイトライブ]出身のジョン・ロビッツも華を添えています。
エンドタイトルの二曲目をウィルファレルが歌っていますが、これば爆笑物の内容なので是非最後まで聞いてください。嬉しいおまけもついています。
作品情報は過去記事:「プロデューサーズ」The Producers(2005)2005年10月 8日 をご覧下さい。
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2006年5月26日追記:
いよいよ公開が迫ってきてどんどん予告編が新しくなっています。ご注目を。




以下2005年12月16日記事:
リカルド・タブス&ソニー・クロケット。ヤン・ハマーの演奏するテーマ曲やフィルコリンズ、グレンフライといった当時のお洒落系ロックに乗ってマイアミを舞台にした犯罪を追う二人の刑事の活躍を描いた80年代の大ヒットTVの映画化(日本タイトル:特捜刑事マイアミバイス)。オリジナルでフィリップ・M・トーマス&ドン・ジョンソンが演じた主人公をジェイミーフォックス&コリン・ファレルという旬のコンビ(制作開始当時は)が演じます。
ストーリーの鍵を握る中華系キューバ女性役に「SAYURI」の敵役でアカデミー助演女優賞候補の声も出ている(残念でした)コン・リー。監督が「ヒート」「アリ」「コラテラル」のマイケル・マンなので同じTVのリメイクでも「刑事スタスミー&ハッチ」のようなおちゃらけにはならず、シリアス&クールな作品になるかと思われます。2006年夏の期待の作品。
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