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March 19, 2005

大人のロック?

60~70年代ロック復権!ムックが次々発売

こうした現象について関係者は、「90年代のロック低迷期が過ぎ、4年前くらいに車のCMでエリック・クラプトンの曲が起用されてきたころから再び脚光を浴びている」(大人のロック担当者)。「昨年のビートルズとクイーンのアルバムのヒットが再ブームに火をつけた」(Rock In-担当者)と分析。
 また、アエラ・イン・ロックの編集者は、「中高年は若い人に比べ、マニアが多い。コレクター心をくすぐる記念雑誌を待ち望んでいた」と企画のねらいを話す。
本家クイーンやエリック・クラプトンが参加するクリームも再結成されるなど、ロックの人気再燃は世界的現象なのだ。

00326582ううむ、どうしても合点がいかない。「再ブーム」、「コレクター心をくすぐる記念雑誌」そして「ロックの人気再燃は世界的現象」?今でも日常的にZeppelin, Who, Stonesを聞いている私にはどうしてもそうは思えないのである。

こうした60~70年代に生まれた音楽*、特にパンク**以前の音楽が今でも聴かれている理由は、この時代のミュージシャンの残した音楽が現在でも通用する品質の高さを維持しているからだし、別に人気にまた火がついた訳ではなく、今でもこうした音楽を聴き続けている層(私などはその一部)が沢山いる事に世間の方が気がついてきたというべきだろう。その意味では上の記事に出てくる編集者・担当者は今まで宝の山を見逃してきたビジネス感覚を恥じ入る方が良いのでないだろうか。

我々がZepやPurpleを聞き込んでいた時代は音源がとにかく少なく(FM局の少なさとレコードの値段の高さが大きな要因)、こうした舶来音楽は「音楽専科」「Music Life」等の雑誌で「読む・見る」ものであった。最初に雑誌記事で知って後からラジオで聞いて、「へえ、こんな音を出すバンドだったんだ」と気づく。で、いつの間にか情報頭でっかち(バンドの歴代メンバーを全部言えたりする・パープルやイエスでも)になってしまったのである。クイーンがどちらかというと音楽性より「グラビア・アイドル(!)」だったのも同じ理由だったではないだろうか。

そんな世代だからこうしたグループの出ている雑誌があるとどうしても手が伸びてしまうのである。という事で次に遊びにくるひとは是非一冊買ってきておくれ。

*アメリカで「Classic Rock」と呼ばれているこの分野の曲を専門に流すラジオ局は、全米のどの街でも複数局存在している。MicrosoftがWindows 95の発売時にストーンズの「Start Me Up」を使ったのは有名であるが、98ではボウイの「Heroes」(XPはマドンナだったが)、iMacに同じくストーンズの「She’s a Rainbow」、G4にクリームの「White Room(Good Bye Windowと歌詞に出てくる!)」、現在ではキャデラックのCMはZepの「Rock’n Roll」を3年使っているし、日産のCMはずっとWhoの曲ばかりである。こうした状況を背景にClassic Rockは今でも「現役音楽」と聴かれ続けており、ビートルズを筆頭にZepやAC/DCの旧符が売れ続けていて、子供のジミヘンファンがいたりする。その代わりに曲は聴いた事はあってもアルバム・ジャケット以外の情報には触れていないのでストーンズのメンバーはミックしか知らないと言う人が沢山いるのが笑える。日米の大きな違いである。

**パンクが一つの契機でこうした「大人のロック」から離れて(卒業して)いった友人も多い。元々パンクブームとはこうした「大御所」を恐竜と定義し、否定する事から始まったロックの浄化(シンプル化・揺り戻し)運動だったように記憶している。

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Comments

ramblerさん、まいどです。

私は「再び脚光,再ブーム」と言うほどめちゃめちゃ流行っているとは思わないし、キムタクのドラマで脚光を浴びたクイーンだけじゃないですかね、数年前と比べて著しく脚光を浴びているのは。
それを取り上げて「ロックの人気再燃は世界的現象」とか言って欲しくないですね。

(正直、昨今の'80年代のHR/HMの再結成・リユニオンは甚だしい!と思うので、この分野では「再ブーム?かも」くらい言われてもしゃぁないと思うのですが。)

そもそも「90年代のロック低迷期」はZepp、ビートルズ、クラプトン等の大御所には影響なしだったのではないんでしょうか。

それに!「中高年は~マニアが多い。」とは何事ですか!私はまだ、中高年ちゃうっちゅうねんっ!失礼やなっ!

あ、すみません、少し熱くなってしまいました。

良いものは時が経っても色褪せることはないんですよね~。みんな、そのことに気が付いて欲しいですね。

TBありがとうございます。私は「大人のロック」という言葉が、どうも保守的、後ろ向きな感じがして嫌です。まぁどうせマスメディアがでっち上げた名前なんて気にすることもないですが。

>情報頭でっかち
めちゃめちゃよくわかります(笑)。PFMとかBTOなどのバンド名、今でもフルで言えたりします(これぞ無駄知識)。本当に「ミュージック・ライフ」は毎月齧りつくように読んでました。

★yumiko-98さん、
お越しありがとうございます。

まじめにロックと関わっている人ならば、こんな事でゆらぎもしないんですが、一般の扱いはどうもこんなもんなんですね。今の日本での(特に)クイーンの扱われ方には凄く違和感を感じます。

クイーンに関してはまた近いうちに(フレディ追悼コンサートの宿題もあるし)。

前から聴いている人はずっと聴いているような気がしますね。
逆に騒がないで欲しいです。そっとしておいてください。

★slumrockさん、お越しありがとうございます。確かに騒がれたり、ブームだなんて言われるとろくな事はないですよね。私ものんびりと関わって行きたいと思います。

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