The Who & Billy Joel

 海外出張から戻ってすぐにライブの2連戦。17日は武道館でThe Who、そして18日は東京ドームでBilly Joel。恐るべし60代(ビリーは来年ですが)。元気なおじ(い)さんたち。実はお互いに飛び入りがあるのではとちょっと期待していましたが、それはありませんでした。

ライブの簡単な感想&Set Lisyはこちら:
The Who at Budokan
Billy Joel "One Night in Tokyo"

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Madonna Sticky & Sweet MSG "I Love New York"


先週10月8日のニューヨーク・マジソンスクエア・ガーデンでのマドンナの最新ステージより。
サラ・ペイリンの事をステージ上で無茶苦茶言っているのが話題ですが、前回のツアーの時は「テキサスの奴らはブッシュの汚ね~○○○でも○ゃ○っ○ろっ」とまで言い切りましたからまだ女性な分だけまし?

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15年ぶりの再会・コーラスライン

Ny012_1 かつてはブロードウェイを代表するミュージカルであり、「キャッツ」に抜かれるまでロングランの記録を保持していた「コーラスライン」。私も15年ほど前にロスアンゼルスで見ましたが、今回念願のブロードウェイでの再会。基本は昔と同じですが、こちらが歳を重ねた分、より楽しむ事が出来ました(+ダンス&歌の水準は上がっている)。

 ストーリーはシンプルでブロードウェイのミュージカルのコーラスライン(主役の後ろに並ぶダンサー&シンガー)のオーディションの過程をそのままミュージカル化したもの。巻頭の群舞の中から様々な出身地、年齢、人種の17人の男女がまず残り、そして17人が、最終的に仕事を得る事が出来る8人を目指してしのぎを削ります。その過程において浮かび上がるそれぞれの個性の違い、年齢、貧富、人種、そして同性・異性愛(80年代にはこれだけでインパクトがあった)等の差。この中で最後に誰が残るのでしょうか。そしてこんなにも個性の違うメンバーが“一つ(ONE)”になれるのでしょうか。

 80年代にこのミュージカルが登場したときは、そのまるで飾り気のない舞台(大掛かりな装置無し・しいてあげれば鏡くらい?)、社会的な問題を反映した内容が話題だった事を良く覚えています。ニューヨークではなく、LAで宿願を果たし遂に見たときはそのダンスと歌に圧倒され、そして“誰が勝ち残るのか”という興味で楽しむ事が出来ましたが、インタビューのシーンでの英語のしゃべりについて行けず(個性を出すために、それぞれの“訛り”を強調している)、悔しい思いをしました。今回はこちらの英語の聞き取りとそれぞれの人種に関する理解が深まっていることもあり、個性の違いを理解しながら、“一つ”の舞台を作っていく全体の構成、演出、そして出演者の個性の面白さの方にひかれました(誰が残るかは忘れていましたが、“落ち”は勿論記憶しています)。シンプルながらずしりと重く、しかし歯ごたえのある逸品。最近のブロードウェイは、映画の焼き直しと有名ミュージシャンの曲を利用したような軽い物ばかりと、お嘆きのそんなあなたにお勧めです。

 日本でも報道されていると思いますが、沖縄出身の高良結香さんという方が、コニー役で出演中。過去にも42nd Street等で日本人がそれこそ“コーラスライン”で出ていたと記憶しますが、こんなに歌って踊って演技してというクラスでの出演はまれな事だと思います。これって松坂級に凄い事なんではないでしょうか?
高良結香さん公式ブログ:http://yukatakara.jugem.jp/

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New York-Tokyo Music Festival

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今年の“New York-Tokyo Music Festival”は9月30日(土曜)午後2時からセントラルパークにて。出演はアメリカ側:TALIB KWELI、A-TRAK、日本側:HIFANA、MIGHTY CROWN、PE’Z。会場内の展示コーナーでは最新ゲームのデモやアニメの上映等もあります。無料。詳しくはこちら:http://music.newyork-tokyo.com

2003年だったかな?このイベントに参加しましたが、ゲストがこうだくみ(漢字忘れ)とBOAだったんですよね。去年紅白歌合戦を久々に見て二人とも出ていてびっくりしました。チャンスがあったら是非どうぞ。

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シルク・デ・ソレイユ”デリリウム”

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昔からこの”日記”をご覧の方ならばご存知の通り、私はサーカス、特に日本でも”サルティンバンコ””アレグリア”等でおなじみのカナダの”シルク・デ・ソレイユ”のファンで、ツアーの勿論、ラスベガスの「O(オー)」「KA(カー)」「ズーマニティ」、オーランドの「ヌーバ」と飛行機代を使ってみております。

残念ながらニューヨークで先日までやっていたツアー新作「コルテオ・Corteo」は見逃してしまったのですが、もう一つの新パフォーマンス「デリリアム・DELIRIUM」がピッツバーグまでやってきてくれたので、行ってまいりました。これは今までのテントを使った”サーカス”とはちと違い、アリーナクラスの会場を利用し、音楽を強調したアリーナショー。説明は難しいので是非こちらのサイトで中身をちらっとご覧下さい。スケールが大きい&映像との融合が更に進んでいてまた納得の出来でした。お近くの街に行きましたら是非(日本までは行くのでしょうか?)。米国内公演スケジュールはこちら

さてこうなると遂にラスベガスで開演した全曲ビートルズの新作サーカス「LOVE」が楽しみ。年内には見に行ってみたいものです。

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ジュリア・ロバーツ in "Three Days of Rain"

本日4月19日から正式公演が始まったジュリア・ロバーツの産後初仕事ブロードウェイの芝居「Three Days of Rain」。12週間限定の舞台は高額のチケットにも関わらず完売状態でまさに“劇場にお金の雨を降らす”状態との事(まさに”レインメイカー”)。内容的にはシリアス&地味だそうですが、それを大ヒットに変えてしまうというのが、スーパースターの所以でしょうか。

昨日まではプレヴュー(本公演前の“慣らし”公演・3月から開始しています)だったにもかかわらず“出待ち(終演後出口から出てくる役者を待ってサインをもらったりする)”の人たちが数百人も集まって大騒ぎになっているとかで、女王の座はまだまだ健在。記事などを読むと“生ジュリア”は無茶苦茶チャーミングらしいです。

映画で頂点を極めながら、ライブに挑戦するその役者根性に敬服。
と書いていたらHarrisonさんのブログ:Harrison's New York Sceneに初日観劇レポートが。是非ご覧下さいませ。

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「モンティパイソンズ・スパマロット」

SPAMALOT220なんだか、仕事と映画の方のブログを書くのと、寒さにふるえて更新が止まっております。本当はニューヨークで宿願だった「モンティパイソンズ・スパマロット」をついに見れたので、これについてどかんと書こうと思っていたのですが・・・。

この「スパマロット」に関しては昨年トニー賞の発表の時に書いていますので、是非こちらもご覧下さい。舞台も期待にたがわぬ素晴らしいものでした。ドリフ的な(フィジカルな)笑いも多く、日本人でも十分楽しめますが、でも英語がもっとわかるともっともっと楽しめるはず(周りのアメリカ人で、本当に腹を抱えて笑い続けの人がいた)。もしこれから日本の人で見に行く方があれば、元ネタになった「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」を先に見ておくと話が詳しくわかるはず。ネタバレはしてしまいますが。

只今ブロードウェイ上演中の中では「ヘアスプレイ」と並ぶ、お勧めのミュージカルです。

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Blue Man Group “Tubes”

BlueMan移り変わりの速いニューヨーク・ショービジネス界においていまだにこのブルーマン・グループのパフォーマンス“チューブス”Blue Man Group “Tubes”が、生き残っているのは驚異的(1991年初演。内容は同じ)。観光客で初演の頃から合計5回以上見ましたが、はじめの頃は治安の問題で夜この劇場まで行くのもちょっとためらっていたのが、はるか昔。

Continue reading "Blue Man Group “Tubes”"

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オペラ座の夜

Opera今回の年末・年始New Yorkの目玉は久方ぶりのメトロポリタン・オペラ(1月2日の晩)。今宵ばかりはちょっと着飾って華麗に2006年をスタート・・・と行きたい所ですが、旅行中な事もあり地味なカッコで行って参りました。

演目は、「L'Elisir d'Amore(愛の妙薬)」 。アリア「人知れぬ涙」で知られるこのイタリアオペラはちょっと軽め(前回見たのがドイツオペラ・悲劇的な「タンホイザー」だったので、余計にそう感じた?)ですが、陽気&ハッピーエンドのコメディ。10年程前の同じ1月2日に初オペラとして、アメリカ人の師匠に連れていってもらった事を思い出しますが、その時よりもはるかに楽しく感じたのは、こちらがオペラに馴染んできたせいでしょうか。久方ぶりに堪能したオペラ座の夜でした。

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紅白歌合戦

大晦日の夜は知人の御宅にお招きにあずかりまして、美味しい食事&ワインで優雅な年越しとなりました。で、酒のつまみとして見たのが久々の紅白歌合戦。何が久しぶりって最後にまともに見たのは高校生だったくらい。まだ西条秀樹とか山口百恵が出ていた時代(ちびまるこちゃんワールド)。

当然の事ながら出演者に殆ど見覚えはないのですが、そんな中、BoAと倖田來未は数年前、New York-Tokyo Music Festivalというイベントで身近に見た事があり、不思議な気分(出世したなあ~)。個人的にはユーミンがついに紅白に出るというので、ど派手な演出を期待していたのですが、上海の屋上から地味(でも着物は高そうでしたね、さすがは呉服屋の娘)に登場で残念。その分、司会のみのもんたが「Sweet Dreams」をうたうユーミンのような演出で飛んでいました。辻、加護まではわかったモーニング娘。が既にまるで見分けがつかなかったのが、残念(モーニング娘。~ケミストリーのころの「浅ヤン」はよく見ていました)。

しかし、昔はあれほどつまらなかった演歌、特に北島三郎と石川さゆりが凄く良く、和田アキ子のRap+R&Bがちょいと流行りに媚を売りすぎじゃないかと思ったのは、こちらの音楽の幅が広がったせいか?それとも単なる歳か?

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RENT

rent1もともと「マンハッタンでのんびりと」から始まったこのブログですが、最近はすっかりニューヨークを遠く離れるばかり。いくつかニューヨーク系のサイトからリンクして頂いておりますが、お恥ずかしい限りです。9月は久方ぶりのニューヨーク・ニュージャージー遠征もありますので、私の中の「ニューヨーク強化月間」。こちらでもガンガン行きます。

と言いながらいきなり映画の話ですが(笑)、この11月に公開のミュージカル映画「RENT」。そう、ニューヨーク好きならばご存知の通り、現在でもブロードウェイで上演中のミュージカルの映画化。舞台は勿論「RENT(家賃)」に頭を日夜悩まされる街・ニューヨーク。

プッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』の舞台パリのボヘミアン群像を、80年代の激動のイーストヴィレッジ*の若者たちの叫びに置き換えたロック・ミュージカル。オフ・ブロードウェイから瞬く間にブロードウェイへ駆け上がり、96年にはピューリッツァー賞(ドラマ部門)とトニー賞(最優秀作品賞・音楽賞・脚本賞・助演男優賞)を受賞した作品の映画化です。

実際にイーストヴィレッジに住み、バイトをしながらミュージカルに没頭する生活をしていたジョナサン・ラーソン(脚本・作詞・作曲を担当)が、開幕前日のドレスリハーサルを終え、The New York Timesのインタビューを受けた後、自宅に戻りお茶を飲んだ後、動脈瘤破裂の為35歳で急死するというドラマチックなエピソードを持つこの作品。「あるのは今日というこの一日だけ」というメッセージが突き刺さります。

映画情報についてはこちら「のんびり亭別館」映画情報をご覧ください。

劇中に登場する「ライフ・カフェ」は80年代NY危険地帯・トンプキン公園のまん前。まだミュージカルの「RENT」を見る前にサラダを食べた事を思い出します。

*最も危険と呼ばれたA-Fストリート(通称アルファベット・ストリート)。ドラッグのディーラーがたむろし、揉め事が起きるとすぐ発砲していたという80年代イーストヴィレッジ。同時にマドンナやアナ・スイ達が現役で夜遊びにいそしんでいた、刺激的な時代。

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トニー賞とモンティパイソンズ・スパムロット

montypyson 本年もやってきました米国演劇界の最高栄誉トニー賞の季節。日曜の夜には発表ですが、特に興味があるのは新作ミュージカル部門。ノミネート作品は以下の4本。ショックなのは昨年から今年は対象作を一本も見ていないこと(涙)。昔は新作はプレヴューで見ていたのに(「ママミア」とか「ムービングアウト」)。今年の後半はちょっとネジを巻きなおします。

Best Musical
・Dirty Rotten Scoundrels
・The Light in the Piazza
・Monty Python's Spamalot
・The 25th Annual Putnam County Spelling Bee

 新作ミュージカル部門は、やはり「Dirty Rotten Scoundrels」(11部門ノミネート)と「Monty Python's Spamalot」(同14部門)のほぼ一騎打ち。モンティ・パイソン*好きの私としては絶対に「スパムロット」の独占を祈っております。でも「スパムロット」も応援しておいて、本当に主要部門独占なんかしたら、ますますチケットが取りにくくなるなあと心配している小心者(笑)。

 「スパムロット」ですが、このヒットでピンク・フロイドのメンバーにお金が入るという記事が、映画雑誌Premierに出ておりました。というのも、この「スパムロット」の元になっているのは、モンティパイソンが1975年に作った「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」という映画。で、この映画に出資しているのが当事のブリティッシュロックの重鎮・ピンク・フロイド、そしてレッド・ツェッペリン、ジェネシスで(ううむ、ヒプノシスな取り合わせ)、このミュージカルがヒットすると今でもそれぞれのメンバーに送金されるらしいのです。

*大英帝国が世界に誇る(?)コメディ集団。英国で大うけした元々のTVシリーズ「モンティ・パイソンズ・フライング・サーカス」は、日本でも昔々東京12チャンネルでひっそり放送されていましたが、これは今や伝説の存在(吹き替えでタモリがデビューした)。ビートルズ好きには「ラトルズ」といういうパロディバンドでも知られています(「4人もアイドル」)。影響を受けてアメリカで生まれたのが、サタデーナイトライブ(SNL)。そのSNLの影響で出来たのが「俺たちひょうきん族」。勿論その毒は後に従って薄まりますが。

**モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル
モンティ・パイソンがTVシリーズ終了後に本格的に映画進出した作品。アーサー王と円卓の騎士の聖杯(ホーリーグレイル)探求物語を歴史に忠実(時代考証も美術考証も精密らしい)にブラックコメディ化した傑作。ちなみにこの映画が監督デビューだったのが、テリーギリアム。今では巨匠です。新作「ブラザーグリム」ももうすぐ公開。

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デビット・カパーフィールド:消された相方

DCopperfield

今回のラスベガス・パフォーマンス三昧の最終回はマジック界の貴公子・何でも消し去ってしまう事で名高いデビット・カパーフィールド。いきなり空中から本人バイクに跨り登場してくるわ、車がステージに突然出てくるわ、いきなり遠い南の島へ飛んで行ってしまうわ、とにかく観ていてわかり易い・エンタテイメント性の高いステージだった。

確か日本公演は大阪城ホールとか武道館とかだったが、今回のMGMホテル公演は何となく小さめの小劇場的な雰囲気。これはエアロスミスをライブハウスで見たみたいで何となく得した気分。意外だったのは貴公子イメージが売りだったカパーフィールドが結構にやけオヤジで、オヤジギャグを飛ばしていた点。昔はスーパーモデルのクラウディア・シェファーと付き合っていたはずだがこのオヤジ臭さが別れの原因か?

最後のクライマックスでは、観客20人をステージ上から消し去ってしまうのだが、ここで何と我が家の相方が消されてしまった。消えてしまった所でステージ終了。で丁寧に「今回消し去られたお客様は今後5年間戻りませんが、どうぞ劇場・ホテルに問い合わせをしないで下さい」というアナウンスが入るという徹底ぶり。

さて我が相方が戻って来たか?もし戻って来たとしたら、マジックの秘密を知っているのか(まるで宇宙人にアブダクトされたみたい)?それは秘密です。

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落下する快感、「O」

Bellagio1年ぶりにシルク・デ・ソレイユの「O」(ベラッジオ)を再見したが、その劇場と舞台空間、そしてプール(150万ガロンの巨大プール)が一体となった空間で、総勢81名のパフォーマーにより繰り広げられる肉体の極限は健在、圧巻。中世絵巻物の如くの衣装に包まれたパフォーマーがぶんぶんと空中を飛び交い、水の中で華を咲かせる。

通常のサーカスの空中パフォーマンスと言えば、落ちそうで落ちないぎりぎりの緊張感が売りなのだが、この「O」ではその緊張感溢れるパフォーマンスを決め、でそしてそこから皆最後には水の中に落ちてゆく。このサブン、ザブンというという「落下」が緊張感と対比を成した開放感を生み出しており、この組み合わせが快感。一粒で二度美味しいとはこの事でこの気持ちの良さが「O」の特色。

勿論初見の時のような驚きはないが、やはりこれは1年に1回位ならば入場料を払って見る価値十分。ちなみに私の行った日には北野武が見に来ていた模様です(確か、昔批判したテレ朝「ヤジウマワイド」の奥野あつこ元キャスター・シンクロ選手は「O」に出ていたはず)。

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サーカスはHだ!:ズーマニティ

Zumanityそもそも肉体を駆使してその限界に挑戦すれば、自ずとコスチュームはシンプルかつ機能的、そして布は少なくなってゆく。オリンピック競泳の選手のようなものだ。

シルク・デ・ソレイユだけでなくサーカスと言えば薄着というか最近は殆ど裸に近い。しかしサーカスを見た後で「あの空中ブランコは凄かった」なんていう話はしても、「あのコスチュームはHだった」なんて言う会話をすれば、顰蹙を買うのは必定である。「王様の耳はロバの耳」みたいなものでみな「王様は裸だ」とは言えない。「健全なお色気」というやつで封印されてしまっている。

現在ラスベガスのホテル・ニューヨーク・ニューヨークで公演中の「ズーマニティ(Zumanity)」は「ANOTHER SIDE OF CIRQUE DU SOLEILl(もう一つのシルク・デ・ソレイユ)」と銘打たれ、今までは何となく避けて通られてきたサーカスとSEXについての封印を解き放った野心作。「O」や「KA」が莫大な制作費をつぎ込んだハリウッド・ブロードウェイ・四季だとすればこれはサンダンスフェスティバル・オフブロードウェイ・小劇場の世界である(実際に劇場はキャバレー形式の小シアター)。あけすけにSEX、同性愛、サゾマゾ等が語られ、主演者は殆ど裸、かつシルク特有の肉体を使ったパフォーマンスは健在という内容である。

現在ツアーカンパニーが5つ、常設劇場が5つ、そしてディズニーとの提携(オーランドの「LA NOUBA/ノーバ」)を通じ巨大エンタテイメント企業へ変貌しつつあるシルク・デ・ソレイユであるが、その過程において健全路線への反発と新領域へのチャレンジというアーティスティックな欲求にかられ、そこから生まれたのがこの「ズーマニティ」と思われてならない。これは表現者としては当然の欲求であり、極めて健全な事と思える。こうした新しい試みを行って新しい血を導入するシルク・デ・ソレイユ恐るべしである。またこの実験的な作品を商業ベースにのせ、ビジネスにしてしまったラスベガスという街の奥の深さを感じる。ニューヨークでもロンドン、パリでもない新しい物を生み出すパワーがここにある。

いきなりこれを見たらびっくりしてしまうかも知れないが、シルク・デ・ソレイユの通常作品を良く見ている人に特にお勧め。出来れば8時からの回ではなく10時からの回がベター。

しかし、これが万一日本公演を行ったらやっぱり「モーニング娘。」が応援団なのだろうか?

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シルク・デ・ソレイユの新作「KA」は「横浜ボートシアター」だった!

Kaラスベガス・MGMホテルにてこの11月からスタートしたシルク・デ・ソレイユの新作「Ka」は何と165ミリオン(制作費200億近く)を掛けたという大スペクタクル。「O」が「水」がモチーフだったとすればこちらは「火」。とにかく開始前からガンガン煽られます。見てない人の為にネタバレはしませんが、とにかくステージを隅々まで使うなんていうレベルじゃなく、ステージ隅々・上下・裏表まで使い尽くすようなスペクタクル・パフォーマンス。巨大な廃墟のようでかつネオ・モダンなセットはまるで「スティール・ホイールズ」。ひょっとしてと思えば、やはりストーンズ、U2からユーミンまでを手がけるマーク・フィッシャーのデザイン。こんな所でも凄い仕事してます。

内容的には他のシルク・パフォーマンスに比べるとストーリーがはっきりあるのが特色。中東かアフリカか、インドかの不思議な世界で運命に翻弄され、引き裂かれた男女の双子が逃亡、流浪、そして戦いの中で自分の道を見出して行くと言う説話的ストーリー(基本的に無言)。その過程において光と影、善と悪、愛と憎しみ、男と女、上と下(天国と地獄)、氷と炎という対象がエスニックな音楽と大アクションと共にくっきり浮かび上がる、って途中でそりゃ「横浜ボートシアター」じゃんと一人で突っ込んでおりました。

「横浜ボートシアター」といってもそりゃ何?という人の方が多いので簡単に解説すると80年代初頭より横浜の港に浮かぶ廃船を舞台に活動を続ける日本の小劇場演劇集団。途中で本当に船が沈んじゃってからは、イギリス・アメリカ・インドネシア等の演劇祭等にも出かけて活躍しているが蜷川・野田程有名にはならず。でも日本の中世、モロッコ、インド等エスニックな世界を背景に展開される仮面とユニークな衣装、そして楽師達が奏でる摩訶不思議な音楽、光と影、正と邪、生と死が同居する不思議な世界に連れ込まれるトリップ体験はとってもオリジナル。

「KA」を見ていて凄いなあと思いつつ思わず「横浜ボート」はすっごくオリジナルでインターナショナルだったんだなあとふんふんと関心しておりました。ただやっぱりお金の掛け方が2000倍(推定)くらい違うのでアクションは負けるけど(笑い)。

「KA」に話を戻すと、まだきっと日本人は200人くらいしか見ていないはずなので今見ると自慢したりブログに書いたり出来ます。まだ「O」程知られていないので今がチャンス。

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シルク・デ・ソレイユ

シルク・デ・ソレイユ(何でサーク・デ・ソレイユじゃないんだろう?):日本ではモーニング娘。が応援団をする「サルティンバンコ」や「アレグリア」でお馴染みのトロントに本拠を持つサーカス集団。動物等を使わずに徹底して人間の肉体表現を重視し、幻想的な音楽と舞台演出による独特の世界はアメリカでも評価が高く、テントにて移動の新作ツアーの他に、オーランド1箇所、そしてラスベガス4箇所に常設劇場を持つという人気ぶり。日本ではモー娘が応援することにより食わず嫌いの人もいるかもしれないが、それはもったいないと思う。ある意味現代のエンタテイメントの最先端。

実は私はLA時代からもう10年以上このグループの新作(「サルティンバンコ」「アレグリア」「キダム」in LA/Japan, 「ドラリオン」「バレカイ」in NY等)、常設作品(「ヌーバ」inオーランド、「ミステーレ」、「O」inラスベガス)を見続けている。今回のラスベガスでは残りの2本、「ズーマニティ」と昨年11月に始まったばかりの「KA」を見るのが目的だった。今回はこれに「O」も再見してきましたので、これから数回に分けましてレポートします。

これで未見は新作「Cirque2005」のみ!今年中の制覇は今年の目標の一つ。

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